EC業界News1週間まとめ〜楽天・Amazonセールで激突!DeNAが陥ったキュレーションの罠

石郷“145”マナブ(編集長)

こんにちは。
メディア編集部石郷です。
今回読まれていたのは下記の記事になります。

【直前】楽天スーパーSALE!準備でお得にショッピング
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12492/
楽天ショップ店長が見た商売の本質~27歳、職歴なし無職の大逆転劇
https://www.ecnomikata.com/original_news/12454/
【第1回】お答えします!楽天売上UPのQ&A​~店舗チェックシートをチェック~
https://www.ecnomikata.com/column/12306/
【前半】海外初Inagoraがタオバオと提携。新戦略発表会で語られたこと
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12451/
【第7回】脱訳あり品!安売りせずに、B品の寄せ集めに価値を見出す
https://www.ecnomikata.com/column/12287/

キュレーションがもたらす功罪

 今週、騒がせていたのは、やはりDeNAのキュレーションメディアの話題。要は、ヘルスケア情報を扱うキュレーションプラットフォーム「WELQ(ウェルク)」で、医学的知見を有した専門家による監修がなされていない記事が公開されていたということになります。

 一般の人たちが簡単に自分たちで作成した記事を掲載できて、それをまとめたプラットフォームがキュレーションメディアとなります。かつては、雑誌などを見ていた人も、ネットが身近なところに普及し、多くの人がネットから情報を得るようになりました。それ故、そうした雑誌ではなく、ネット上が情報のプラットフォームになり得たわけです。

 そんな中で生まれたのがまさにキュレーションメディアだと言っていいでしょう。集客力を持った情報のプラットフォームは、まさに雑誌を読んでいた人たちすらも、引き寄せたはずです。

iemo村田氏、MERY中川氏らによる華々しいスタートだった

でもだからこそ、DeNAの奮起に期待したい

 ただ、ここに落とし穴があった。それだけの影響力を持つということは、それだけ発信する上での責任も大きくなっているわけです。

 それだけの影響力を持つメディアを、プロでは無い人たちがそれほど重い責任を感じることなく投稿すれば、そのメディアは、その内容によっては、人を間違った方向へと導くことになってしまうわけです。ヘルスケア情報を扱うキュレーションプラットフォームでありながら、エビデンスのない内容が公開されれば、問題が起こります。そこでの書き手の一人一人が大手出版社で大事な雑誌を書くくらいの覚悟と意識で書いていたと言えるでしょうか。

 以前、ネット通販において、ランディングページ内で事実と異なる架空の事柄をあげて、それで美容健康商材を売っていたことで、薬事法違反や景品表示法違反だとして指摘され、時には逮捕といったこともありました。それと似ているように思います。たとえ、売り上げが立ったとしても、間違っていることは間違っています。結果、一斉に取り締まりが強化されて以降、ネット通販での売り方が様変わりしました。残念ながら事業を閉じるところも出てきたのも事実です。

だから薬事法は大事。何に注意したらいい?

ネット業界全体が大人にならなければいけない

 でも、それによって、一般の小売に近い意識を持つようになったのも事実です。ネットが新たな文化として浸透し、そしてより信頼の持てる環境となっていくには、こうした事象を通して、どう変われるかということになります。DeNAに対してその姿勢を問う意見が多いですが、そうではなく、どこよりも自らメディアを発信することの重さを感じたのがDeNAですから、その反省を踏まえ、どうキュレーションメディアを確固たるものに変えて、時代をリードしていくかの方に、僕は期待したいです。

 DeNAは、キュレーションプラットフォームの運営にかかる社内体制強化のため、代表取締役社長兼CEOの守安を長とする管理委員会を直ちに設置。もとよりDeNA運営のキュレーションプラットフォームは、編集部独自記事および外部ライターへの依頼記事だけでなく、一般ユーザーによる自由投稿による記事掲載も可能な形で運営していますが、この管理委員会を通じて、一般ユーザーが作成・投稿した記事のチェック体制強化など信頼性を担保できる仕組みを整備していくといいます。その動向に注目したいと思います。

EC企業にも他人事ではない。何を意識したらいいのか。次のページへ続く

これを契機に、危機管理の意識を。

 ネット通販企業においても、他人事ではありません。でも、危機管理のチェックは、それはシンプルな話で、小さな第一歩、心がけが今後を左右するように思います。つまり、本当にお客様にとってのメリットを考えてみるということに尽きると思うのです。薬事法の一件でも分かる通り、売り上げを追うあまり、発信側の目線が重視され、届いた先のお客様への配慮が欠如してはいないか、今一度の確認が必要に思います。

 賛否両論と言われる楽天の傾聴施策にしても、でも、危機管理の観点では重要なのかなと思います。確かに、一部の店舗からは一方的だという声もあり、それはある種、楽天が抱えるECコンサルと店の距離感が少し遠ざかって入るからこそ、説明不足な点もあります。何かが起こってからでは遅いということで言えば、これも大事なことのような気がしています。

楽天の品質向上も危機管理という意味では大事なこと

またも激突!Amazon、楽天、ヤフー、三つ巴セールの嵐

 さて、EC業界はセールの嵐となっています。まずAmazonは、12月6日~12月12日の一週間に「1週間のビッグセール “サイバーマンデーウィーク 2016”」を開催します。米国の感謝祭(11月の第4木曜日)の翌月曜日は「Cyber Monday」と呼ばれていて、ネットショッピングの売り上げが伸びると言われています。ただ、Amazonでは12月第2週がオンラインショッピングでの動きとしては、大きいため、12月第2月曜日を日本版の「Cyber Monday」として記念日申請しており、このタイミングでセールが開催されているわけです。

 Amazonプライム会員限定で実施される特選タイムセールでは1日ごとに商品が入れ替わり、ユーザーの気をひく。ゲーム機、ブランドバッグやジュエリーなど、プレゼントに最適な商品がずらり勢ぞろいし、クリスマス前に購入したいユーザーにとっては歓迎されそうです。しかも、12月2日から本日まで、通常3,900円(税込)のAmazonプライム年会費が、初年度2,900円で利用できるキャンペーンを実施するなど、そこに備える準備は万端。依然として会員を重用した動きに見られます。

 また、時を同じくして、「楽天スーパーSALE」も開催中です。老舗ならでは、このセールの信頼度をベースにして、買いやすくするための事前の仕掛けにも抜け目ありません。SALE開始前に、予約できる注目商品なども用意。また、気になる商品をお気に入りする機能も用意するなど、事前に気になる商品をお気に入り登録しておくようにしておけることで、値下がりなど情報を受け取りながら買い物ができる工夫も取り入れています。この決着はいかに、気になるところです。

 ヤフーもまた、年末ウルトラセールとして、2日から20日まで実施しています。画像年末くじで最大50,000ポイントがもらえる企画のほか、生活日用品爆安セール、カード入会で最大10,000ポイントなどといった企画を用意しています。ヤフーはポイント推しの施策となっており、年内に行ったポイント絡みの企画が年末には失効することを見越して、このタイミングこそ、商機だと捉え、力を入れて入る模様です。大手三社による三つ巴の戦いは、年末のECに活況をもたらすか気になるところです。


 さて、別件ですが、12/6(火)のダイレクトマーケティングフェアで、ECアパレルIROZAを運営するIROYA社長の大野敬太さんとのトークショーを11時から東京ビッグサイトで実施します。これは先日、発売されたEC業界大図鑑の刊行を記念して行われるスペシャル講演です。きていただいた方には特典もありますので、よろしければ、お越しください!では会場で会いましょう。

会えない方は、今日はこの辺で。
笑顔あふれる一週間でありますように。

記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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