Amazon国内初公開、ロボットで物流体制を効率化~本日サイバーマンデーウィークに本格始動

ECのミカタ編集部

本日から!サイバーマンデーウィーク2016

 総合オンラインストアAmazon.co.jp(以下、Amazon)は、本日12月6日から12月12日まで「1週間のビッグセール“サイバーマンデーウィーク 2016”」を開催する。それに伴って、国内では導入が初となるAmazon Robotics(アマゾン ロボティクス)を、国内13か所目である新しい物流拠点の「アマゾン川崎FC(フルフィルメントセンター)」にて公開した。

 2012年から始まった「サイバーマンデーウィーク」も今年で5年目を迎える。そんな「サイバーマンデーウィーク 2016」ではAmazon選りすぐりの商品を2万点以上用意している。クリスマスも控えているため「サイバーマンデーウィーク 2016」で、ホリデーシーズンの買い物を行う消費者も多いのではないか。また今年から、半額以下の商品を含む「特選タイムセール」をAmazonプライム会員限定で行うとしている。

 「アマゾン川崎FC」にて、アマゾンジャパン合同会社 バイスプレジデント プライム統括事業本部長 紣川 謙氏は、「昨年よりも商品数を増やしたため、より多くのお客様に購入して頂きたいと思います。また、お客様が欲しい商品を確実に購入できるよう、倉庫内の在庫も多く用意しています。去年以上に本イベントを盛り上げていきたいです。」とコメント。

 去年以上に商品数を用意したこと、在庫も豊富にあること、年々「サイバーマンデーウィーク」の規模が大きくなっていることなどを考えると、今年は過去最大規模になると考えられる。加えてAmazonプライム会員限定の「特選タイムセール」も行うため、会員数も規模と比例して伸びていくのではないだろうか。

Amazon川崎FC内、Amazon Robotics初公開

Amazon川崎FC内、Amazon Robotics初公開

 そして今回Amazonは“お客様の利便性”を掲げ、国内で初めてAmazon Robotics(以下、AR)が導入された「アマゾン川崎FC」にあるARを公開した。「サイバーマンデーウィーク 2016」に合わせて本格稼働するという。

 ARは、「可動式の商品棚」と商品棚を動かすための「ドライブ」から成り立つ。ドライブとは、上写真にあるオレンジ色のロボットであり、商品棚を動かすための心臓部分と言える。入荷商品の棚入れから、消費者が注文した商品の棚出しという工程を担っている。

 こちらの写真は、棚入れしている様子だ。Amazonの在庫として登録した商品を、棚に詰めていく。

 ARは商品に合った大きさの棚を自動判別して、棚入れする場所までやってくる。そしてスタッフが商品を棚に入れていくという具合だ。棚に入れていくときにも、棚のどの部分に入れやすいのかを判別しモニターで案内してくれるのだ。

 こちらは注文に応じて商品を取り出す棚出しとピッキングの様子である。「アマゾン川崎FC」ではほとんどの商品が可動式の商品棚に入っている為、スタッフは倉庫の中を動き回る必要がほとんどないのだ。目の前にやってきた棚からモニターに表示された商品を取り出している。

 今回初公開されたARは、ECの倉庫での業務を最大限に作業効率化したシステムだろう。効率のいいルートをシステムが自動で判別し、ARが自動で商品を持ってきてくれるのだ。ARを導入した理由としては、消費者の利便性を高めるためだと言う。FC内でのスピードと作業効率を重視することで、最終的には消費者が欲しい商品を素早く手に入れることができる。

 Amazonと言えば先日、ボタンを押すだけで注文することができる「Amazon Dash Button」が発表されたばかりである。これは、現時点で出来る究極の注文効率化と言っても過言ではない。また、Amazonは自社で物流センターを多く持ち、プライムナウなどでスピート配送などの配送利便性を向上させてきた。そんなAmazonの次のフェーズがFC内の最大限の効率化である。Amazonは常に“地球上でお客様を最も大切にする”と謳っており、今回のARでの作業効率化も、消費者の利便性を高めるためだと発表している。ARが今回のセールでどんな働きを見せてくれるのかが楽しみだ。


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