ネットショッピングなどで携帯電話の利用料金が値引きに ソフトバンク「得するモール」を開始
ソフトバンクモバイル株式会社は6月2日、対象となるサイトを利用してのネットショッピングなどで、ソフトバンクの携帯電話利用料金が値引きとなるオンラインモール「得するモール」を6月30日から提供開始すると発表した。会員登録や利用料は無料だ。
サービス利用で携帯電話利用料金が値引きに
「得するモール」は、ソフトバンクのスマートフォン利用者向けのサービス。同オンラインモールからネットショッピングやアプリのインストールなどの各サービスを利用すると、それに合わせて毎月の携帯電話利用料金の支払いに使える金額がたまっていく。
My SoftBankで手続きをすることによって、利用料金の支払いに充てることができる。値引きが適用されるのは、手続きをおこなった請求月の携帯電話利用料金となっている。
システム開発・サービス運営、出店するECサイトとたまった金額の管理はバリューコマース株式会社が担うこととなっている。
Yahoo!ショッピングなどの50サイト以上が対象
利用方法は、ソフトバンクモバイルのスマートフォンから「得するモール」にアクセスし、無料の会員登録をおこなうだけだ。
サービス開始時は、Yahoo!ショッピングなどの50サイト以上が利用できる。独自でポイントサービスを提供するサイトを利用した場合は、ポイントも通常通り付与され、ためておくことができるので、2倍お得である。
同社は、オンラインモールの開始を記念して、6月2日〜30日までの期間にプレオープンサイトで事前申し込みの上、7月31日までに会員登録したユーザーの中から、抽選で100名に10000円分のJCBギフトカードをプレゼントするキャンペーンを実施している。
たまったポイントの還元先に携帯電話などの「通信費」を望むユーザーが57%
総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが全国の男女1600名(20歳~59歳)を対象に「消費増税後の電子マネーとポイントカードに関する利用実態」をテーマにしたインターネットリサーチを実施したところ、所有者の半数に近い44.6%がポイントを無駄にしたことが「ある」と回答。その理由として「使える場所が限られているから」という回答が最も多かった。
また、たまったポイントの還元先として、57.0%の人が「通信費(携帯電話などの月々の利用料)」に利用したいと回答している。今まで、携帯電話会社が発行するポイントは、月々の通信代などに充当することはできず、機種変更時の割引やケータイアクセサリーと交換といった限られた利用用途しかなかった。
それに対し、今回のソフトバンクの試みは非常に画期的なものだと言えるだろう。また、近年のLINEの普及により、携帯電話での通話よりもLINEの無料通話を利用するユーザーが増加した。「得するモール」を利用することにより、携帯電話の利用料金を値引きすることは、LINEなどへの流入を防ぐための手立てにもなるのではないだろうか。