GMO-PG、「豌豆プラットフォーム」を取り扱い開始

ECのミカタ編集部

GMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)は、海外展開向けサービスの1つとして、Inagora株式会社が運営する中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を、国内の決済関連企業では初のパートナー企業として加盟店向けに提案した。

中国ECに進出するための解決すべき問題

中国ECに進出するための解決すべき問題

 2015年の中国EC市場は前年比37.1%増の約3兆8,160億元にのぼり、そのうち輸入品のネット販売(越境EC)は、前年比2.1倍の約1,184億元と中国EC市場の3.1%を占めている。今後も、中国EC市場の拡大に伴い、輸入品のネット販売が占める割合は2018年には7.0%になるなど拡大していくことが考えられる。

 こういった背景のもと、日本のEC事業者の中国の巨大なEC市場へ向けて商品を販売したいニーズが日々高まっている。しかし、中国向け越境ECを展開するためには、異なる言語や商習慣への対応に加え、流通の整備や中国法制度への対応などが求められ、参入は容易ではないことが現状だ。

 一方、GMO-PGでは、EC事業者の海外展開を支援するべく、海外展開向け各種決済サービスの提供やEC事業者の海外戦略に応じた広告やマーケティングツールなどの提供・提案を行っている。

 今回、その一環として、日本のEC事業者の中国向け越境EC展開の課題を解決する「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」に着目し、越境ECのエントリーモデルとして取り扱いを開始した。

EC事業者の段階に応じた越境ECエントリーモデル

 GMO-PGでは、EC事業者の海外戦略に応じて、段階に応じた海外展開向けサービスを展開している。今回の「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」の取り扱い開始により、越境ECエントリーモデルを拡充する。なお、事業者のタイプごとに3つのSTEPは以下の通りだ。

【STEP 1】手軽に越境ECを始めたい事業者向け(越境ECエントリーモデル)
■販売手段
・「バナーをはるだけで海外販売」
 -あらゆる国への越境ECを手軽に始められる購入代行サービス
・「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」
 -中国向け越境ECを手軽に始められるプラットフォーム
■集客手段
・外国人向けのコンテンツマーケティング支援サービス
・海外向け広告配信運用代行などの集客支援サービス

【STEP 2】自社で越境EC展開をする事業者向け
■決済手段
・「多通貨クレジットカード決済」
 -世界各国21通貨に対応した決済サービス
・「ネット銀聯決済」
 -ネット経済に対応した銀聯カードによる決済サービス
・「アリペイ国際決済サービス」
 -中国最大規模のオンライン決済サービス
・「PayPal決済」
 -世界的に広く普及したオンライン決済サービスなど
■集客手段
・外国人向けのコンテンツマーケティング支援サービス
・海外向け広告配信運用代行などの集客支援サービス

【STEP 3】海外に現地法人を設立し海外EC事業を展開したい事業者向け
■決済手段
・「Z.com Payment」
 -中華圏をはじめアジア各国で最も使われている決済手段をワンストップで提供するサービス
■集客手段
・外国人向けのコンテンツマーケティング支援
・海外向け広告配信運用代行などの集客支援サービス

 海外にニーズがあることを認識していながらも、言語や決済の問題などがあり、なかなか越境ECに進出できないことが多いだろう。その部分を支援していく存在がGMO-PGなのだ。今回、越境ECのエントリーモデルとして3つのパターンを用意してあり、各EC事業者に合わせて戦略が立てるようになった。これを機に越境ECに進出し、海外顧客の心を掴み、売上を向上させるECが増えそうだ。

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