EC業界News1週間まとめ〜楽天SOY受賞店舗に見る家電店の強さ/ブックオフ業績に見るECの必要性
1/22~28のEC業界Newsをギュギュッとまとめました
こんにちは。
メディア編集部 石郷です。
さて、今週、読まれた記事はこちら。
次の20年へ!「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2016」受賞店舗発表
https://www.ecnomikata.com/ecnews/13244/
2016年売上発表、6兆円割れで百貨店を通販が抜く?
https://www.ecnomikata.com/ecnews/13192/
中国の正月「春節」、日本で購入したい商品ランキング【トレンドExpress調べ】
https://www.ecnomikata.com/ecnews/13177/
楽天ショップオブザイヤーでNo1はJoshin web
今回の注目は、ショップオブザイヤーでした。蓋を開けてみれば、家電の強さを見せつけられるもので、上位3店は、Joshin web 、エディオン、ビックカメラが受賞しました。先日、『EC業界大図鑑』でも書いたのですが、家電のEC化率は、2015年に24.13%、2016年に28.34%という具合に極めて高く、かつ伸びています。実に、家電を買っている人の3割近くが、ネット経由だということなのです。
モールに出店しているいないに関わらず、ネット通販に力を入れる家電量販店が増えていることもあるし、逆にその動きに触発される形で、各社が切磋琢磨し、いい意味で、このジャンルにおけるネットの成長に結びついているのだとと思います。
その中にあって、楽天はスーパーポイントアッププログラム(SPU)を投入していて、カード利用で4倍、アプリで5倍、プレミアムカード利用で6倍といった具合に、もとより、楽天経済圏内で商品を購入することでのメリットをお客様に提示しています。比較的単価の高い、家電商品においては、このSPUのメリットが効果的に生きてくることになり、購入に後押ししているようにも思います。
(参考までに)1位〜10位までご紹介。
1位:Joshin web 家電とPCの大型専門店
2位:エディオン 楽天市場店
3位:ビックカメラ楽天市場店
4位:charm 楽天市場店
5位:soulberry
6位:NetBabyWorld
7位:自然の都[タマチャンショップ]
8位:頑張る家具屋[タンスのゲン]
9位:澤井珈琲Beans&Leaf
10位:イーザッカマニアストアーズ
ブックオフが7年3月期の連結最終損益13億円の赤字に下方修正
そのほかで気になったのが、ブックオフコーポレーションが1月27日に発表した「業績予想の修正、配当予想の修正及び役員報酬の減額に関するお知らせ」というもの。17年3月期の連結最終損益を、従来予想の3.5億円の黒字から、13億円の赤字に下方修正する旨が発表された。
業績予測の修正について、同社は、全体の80%超を占めるリユース店舗事業において、前期に開始した中古家電販売 を中心に既存店売上高を対前年比 105%水準まで伸ばす想定でした。しかし、主力とも言える書籍、ソフ トメディア、アパレルの販売が低調に推移。また、秋口から年末年始にかけて追加で実施した各種セール施策 による回復効果も限定的だったようです。それゆえ、既存店売上高が前年並みにとどまり、同事業の売上高が想定を下回る見通しだという話です。
思うに、ブックオフの店舗で使い古した書籍などをブックオフに持ち込まなくなって来ているのは、少なからず、ネット通販の影響もあるように思います。安さを求めて、ブックオフに書籍を買い求め、それを実現させるために、リサイクルとして本を買い取る、その着眼点は、アナログの時代においては、秀逸のものだったのかもしれません。
が、今や、ブックオフに行かずしても、Amazonなどで比較的安く手に入れることができてしまうことや、スマホ上で漫画を見ている現状を考えれば、本を買いに行き、そして、読み終わったからそれを売りに行くところから、少しライフスタイルが変化しているのかもしれません。
ネットと実店舗の役割分担の意識に、企業の成長のヒントが
先日、ネットの某リユースデパートの担当者が、こんな話をしていました。それによると、リサイクルをやっていて、ネットの信用が高くなるにつれ、次第に客単価が向上したことで、、逆に、ネットで購入しようとしているその商品が、どういうものか自分の目で確かめたいと、路面店のニーズが生まれて、ネットと路面店がうまく共存している、と。思うに、ここでいう路面店は明らかに存在する意味があるわけです。先ほどの話のブックオフでいえば、それを実店舗でやる意味が薄れて来ているのかもしれないのです。
つまり、ネットが浸透するにつれ、いかに、実店舗とネット店舗をうまくすみ分けしながら、今までやって来た自分たちの強みなり、ビジネスの根幹部分を守り、かつ、成長に繋げて行くか、が重要なのではないでしょうか。今の時代を象徴する動きであり、既存のビジネスをやられて来た企業においては、あらためて、ネット、ネット通販の役割を考える機会が訪れているように思います。
今週はこの辺で。
笑顔あふれる素敵な一週間でありますよう。
また、来週お会いしましょう。