年に1度の「Amazon Prime Day」過去2回の傾向は?
Prime Day(プライムデー)とは、世界中で実施される一日限りのAmazonプライム会員向けのセールのこと。ほぼすべてのカテゴリーにおいてプライム会員限定価格で購入できる。特徴的なのは、0時に始まり、1時間おきに商品が用意されるタイムセールの形式をとっていることだ。プライム会員限定で開催されており、プライム会員の増加を狙ったセールであるという見方もできるだろう。
Prime Dayのそもそもの始まりは、2015年にAmazonが20周年を記念して開催したもの。翌2016年にも同時期に規模を拡大して開催され、前年を大幅に上回る売上を記録した。2017年においても同様の企画が行われることは想像にたやすい。ここでは、過去2回のプライムデーの結果から、その盛況ぶりを探ってみたい。
まずは、過去2回のPrimeDayの概要をまとめた。
2015年には7月15日(木)、2016年には7月12日(火)に開催されている。つまり、開催日程は7月2週目の平日。2017年は7月11日(火)~7月13日(木)あたりに開催されることになるのではないだろうか。
また、2015年の開催国は、日本・アメリカ・イギリス・スペイン・イタリア・ドイツ・フランス・カナダ・オーストラリアの9か国。2016年には、これにベルギーを加えた10か国で開催されている。
続いては、過去2回のPrime Dayの結果からその伸びを見ていきたい。まずは、Prime Dayのために準備された在庫の数だ。
具体的な数字は発表されていないが、2016年のPrime Dayのために準備された在庫数は、前年の3倍となったという。準備する在庫を増やしたということは、それだけ売れる見込みがあるということ。1年間でプライム会員が大幅に増加していることが想像できる。
また、Prime Day当日にあった注文の数については以下の通り。
2016年の注文数は前年の1.6倍となったという。Prime Dayは平日に行われるタイムセールだ。多くの人が勤務中であることを考えると、日中のタイムセールに参加するには、事前に情報収集が必要になるだろう。それを踏まえると、2015年に比べ、Prime Dayそのものの認知が上がり、注文数が増加した可能性が考えられる。
また、Prime Dayに参加するには、プライム会員である必要があるが、2015年の7月以降、プライム会員の特典が拡充している。それにより、プライム会員になるメリットを感じるユーザーが増加したことも、2016年のPrime Dayの伸びをけん引しているのではないだろうか。
例えば、2015年9月にはプライム・ビデオの提供が開始され、11月にはPrime Now、また2016年1月にはプライムフォトが提供されている。
では、Prime Dayでよく売れた商品とは?
続きは画像をクリック!