潜入!NTTレゾナント会見『goo』がECの検索を変える

石郷“145”マナブ

ECの検索を変えようとする、NTTレゾナントのgoo。

 NTTレゾナント株式会社(以下、NTTレゾナント)は、先ほど、上期に注力する事業に関しての記者会見を開催し、この中で、同社は、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo search solution」の話についても言及。EC業界に、同社が今まで以上に関わりを持っていくことを明らかにした。

「goo search solution」というのは、一言でいうと、gooが誇る検索技術をECなどでも活用し、お客様が商品検索をしたときに、そのゆらぎを解決し、商品へと正しくアクセスさせる機能だ。しかも、NTTグループが開発するAI技術を使って、同サービス導入企業においての手間とコストを軽減して、より使いやすく、店にあったものに変化させて提案していこうというのだ。

 同サービスは、EC事業者が関わる物販系、オークション系だけでなく、ニュース系、口コミ系、デジタルコンテツ系など幅広い範囲から受注されており、代表取締役社長若井昌宏氏の説明の中でも、これまででも、同サービスは10件のビッグネームからお話を頂戴している、と胸を張った。
 
 昨今、ECサイトなどでは、取り扱いカテゴリーや商品数が増えたことで、流行りを抑えた商品だけでなく、人気のある商品が出て来づらいという声が多くなって来ていることに加えて、検索が使いづらいといった時代背景を受けてのものである。長らく、gooはこれまで検索サービスを提供して来たものの、それを活用して次のステージに行くには、まだ時の経過を必要とした。NTTの中でもAIの研究が進むにつれて、それらを活用できるだけの技術の進歩を得て、今こうして、いよいよサービスとして提供されたものである。

gooが果たす役目とは?

 具体的には、商品検索においては、検索するユーザー側も、ブランドに見られるような「,」であったり、打ち間違えといった検索の打ち込みの現状に耐えうる検索結果表示の調整が必要であり、そこで、gooのノウハウが生きてくる。とはいえ、それをより効果的に取り入れるのにも、社内にノウハウがなく、自前でやるにしても、過度な負担がかかってしまうということで、それらをAIにより使い勝手を向上させて、それらのサービスをコンサルも含め、一手に引き受けるということになる。

 強みとして挙げているのは、やはり20年に渡って蓄積してきたノウハウ。100万語に及ぶ様々な言葉に触れていることから、成功に導くためのチューニングの技能も持っていることから、本当にお客様に辿り着くための道すじを提示できるとした。

 もう一つは、AIの技術力の高さを挙げた。どれだけAIの技術が優れているのかは、2017年度上期に見られるAIを活用したサービス展開でも垣間見ることができる。2016年9月に「教えてgoo」を通して、でAIで「恋愛相談」に答えるというものを提供を開始したのだが、回答数は4000人(2017年3月時点)もの相談を答えるほどで、ベストアンサー数を見ると1124件(2017年3月時点)になっていて、その精度の高さがうかがえる。

 この一人一人が求める回答が異なるというものに関しては、恋愛、旅行といった場面で活用し、この技術力を持ってクライアントに生かそうとしているのが、この「goo search solution」ということになるのである。

今、まさにgooッドタイミング!今こそ、goo躍進の時

 今回の記者会見では、そこでのAIの効果的活用のほか、同社のAIの目立ったその力は。対話の力に重きを置いたところにあって、長く複雑な文章を解読して、答えるところであり、会話を通じて、お客さまの気持ちに応えていくことができるところにあるとしている。
 
 ちなみに、旅行ジャンルにおいては既に動いており、会話型AIサービスを9月に開始するとしている。gooのAIは「今の気分は?」であるとか、「心を癒したいですか」という対話に基づき、曖昧な気分だったものを気持ちを立体的にして見える化して、応えを示すとしている。

 また、同社のAIの技術を証明する一つの動きとして、注目している企業も多いことがあげられる。日本テレビとの間では、共同実験も行なっていて、日本テレビのデータをgooのデータにあわせ、例えば、ユーザーがお腹が減ったといえば、テレビ番組で食べていたご飯が美味しかったなというユーザーとの会話の中で、ジャンルを自然と絞り込んで、テレビ番組へと導いていたりする。これはNTTが開発するAIのほんの一端であるが、これだけ注目され、またそれだけの信用を持ってAIが活用されるのは、技術力の高さが裏付けられているから、だと言って良いだろう。

 それだけの技術力を持ってして、ECにも活用されるのだから期待が高まる。そして、若井社長も言っていたが、gooは日本で開発されたものであり、ある種、日本人と寄り添って成長してきた検索である。だからこそ、日本人の気持ちに即した気の利いた検索は、同社の強みといえる。検索のゆらぎへの是正もまた、日本人と向き合ってきたからこそ、行えるわけで、より、本当に欲しい情報にたどり着きやすいのかもしれない。

 今宝の持ち腐れとなっていたデータは、AIの適切な進化を持って、それらを有効活用できるだけの環境にまできた。AIの進歩によって、同社は新たなステージへと突き進んだことになる。新たなフィールドで、彼らの強みを生かして、どんなメリットをこのEC業界にもたらしてくれるのか。そこに多いたる希望を持って、突き進みたい。20周年を迎えた今こそ、gooにとって、最良なgooットタイミングなのである。

ECノウハウ


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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