夢展望が健康食品ECに再参入 若年女性に訴求「おいしさを追求したスムージー」でダイエット

ファッション通販サイトを運営する夢展望株式会社は、7月9日、自社企画による健康食品の取扱いを開始すると発表した。置き換えダイエット(1日3食の食事のうち、1〜2食をダイエット食品などに置き換えて摂取カロリーを抑えるダイエット方法のこと)に関する健康食品を開発し、健康食品のECに再参入する流れとなった。

若い女性に人気の「スムージー」に着目

若い女性に人気の「スムージー」に着目

若年層女性向けのアパレル商品を主力としている夢展望は、近年健康志向の高い女性から注目を浴びる「スムージー」に目をつけ、自社企画の健康食品の取扱いを開始した。新たに取り扱う商品の名称は「SHIBUYA PATISSIER SMOOTHIE(シブヤパティシエスムージー)」。

スムージーとは、凍らせた果物や野菜などを使ったシャーベット状の飲み物で、栄養価の高さとカロリーの低さから、若い女性には置き換えダイエットに使用するダイエット食品として注目されていた。

しかし、「時間のない朝に野菜を加工するのが手間」「味がおいしくない」などの理由で、継続するには辛いという意見も多い。そこで、夢展望は“美味しく美活”をコンセプトに、高機能でありながら本格的な「おいしさ」を追求したスムージーを開発したのだそうだ。

有名クレープリー「ティ・ロランド」と共同開発

有名クレープリー「ティ・ロランド」と共同開発

今回の健康食品は、注目されるクレープリーのひとつである渋谷・松濤の「ティ・ロランド」のパティシエが監修。口コミサイトで多くの女性から「また食べたい」とコメントが寄せられる、同店舗を代表するクレープの「ティ・ロランド風塩バターキャラメル」と「バラ色の人生」の2種類を基に、夢展望が共同で開発。スムージーという商材で健康食品化した。

ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸類・フラボノイド類・有機酸を含有。健康増進に働きかけるブラジル酵素82種類と、野菜酵素80種類の計162種類の酵素を配合している。ダイエットしながら健康的に栄養補給ができるようにしたとのことで、価格は200グラムで2223円(税別)。

既存顧客に訴求 広告で新規顧客獲得も

夢展望は、アパレルECを始める以前はダイエット健康食品などの販売を手掛けていた。今回再び健康食品の取扱いを始めたのは、アパレル以外の収益力を高める目的なのだそうだ。過去に健康食品ユーザーにアパレル商材を訴求、事業を拡大したように既存顧客に対して新商材を提案する。

「SHIBUYA PATISSIER SMOOTHIE」は、主力の通販サイト「夢展望」で告知などを行い、顧客層となる20代女性に訴求。『女性自身』などの女性向け週刊誌への露出も増やし、新たな顧客の獲得にも繋げる。夏に向けてダイエットをする女性も多いため、衣類などと併せて購入する「ついで買い」も狙えるのではないだろうか。