「W2Pショップ」がオープン。オリジナルグッズ販売での効率化・低コスト化は国内初
株式会社アイフィスジャパン(本社:東京都千代田区)は2017年4月18日より、中小規模の印刷事業者やオリジナルグッズ関連事業者を対象に、『W2P ショップ』の提供を開始すると発表した。これはオリジナルグッズに特化したサービスであり、ECサイトの開設から集客・販売までを低コストで支援する国内初のものとなっている。
どのようなモノでも比較的簡単に手に入るようになった今日において、消費者のニーズは明らかに多様化・複雑化している。そして、自分好みの商品やオリジナリティに溢れる商品を手に入れたい、という声も高まりを見せている。従来は生産技術やコストが課題となって、オーダーメイド品やカスタマイズ商品は、誰でも手に入れられるものではなかった。しかし、デジタル技術の進化に伴い、少量生産でも大量生産並みの低コストで実現できるようになったのだ。
アイフィスジャパンでは、従来からオリジナルグッズやカスタマイズ商品、オーダーメイド品のオンライン受発注を実現するクラウド型 ASP サービス『W2P クラウド』を提供してきた。その反響は大きく、これまで多数の印刷事業者やオリジナルグッズ関連事業者に導入されている。しかしながら、既存の EC サイトを自在に拡張することを主な目的とした『W2P クラウド』では、サービス内容によってはややオーバースペックとなる場合もあった。
少数生産を常とするオーダーメイド品の特徴もあって、コンパクトなECサイトが求められていたのだ。このような要望に応えるため、オリジナルグッズに最適な ECサイトを低コストで気軽に開設・運営できる『W2Pショップ(ダブルツーピーショップ)』の提供が始まった。
機能の絞り込みによる効率化・低コスト化を実現
以前まで『W2Pクラウド』で提供していた豊富な機能を、『W2Pショップ』ではB2C向けに絞り込んだ。費用に関しても、初期費用に20万円〜、月額費用は3万円〜と、従来の5分の1以下(アイフィスジャパン社比)で ECサイトを開設・運営できる。そうして徹底した合理化と自動化を行うことで、低コストを実現したのだ。
オリジナル商品販売を広範囲で支援
『W2P ショップ』には、オリジナルグッズやカスタマイズ商品、企業向けノベルティ商品のネット通販に欠かせない以下の4つの機能やサービスが備わっている。これらの機能が、オリジナルグッズに特化した EC サイトの開設から集客・販売まで広範囲に支援していく。
1つ目は「Web to Print 機能」だ。これはWeb画面上で写真やイラスト、ロゴ等のデータを用いて、仕上がりイメージを確認しながら注文できるというものだ。それによって、納品物がイメージと違っているなどの問題を防ぐことができる。また、システムによって自動生成されるデータはそのまま生産可能な完全データであるため、データやり取りのコスト削減・仕様伝達ミスによる事故の防止が可能だ。結果として、受注から生産までのプロセスを効率化・省力化することができる。
2つ目は、印刷やオリジナルグッズに適した「ECサイト機能」である。これは、オーダーメイド品でよくある複雑な価格・商品体系にも対応したECサイト機能だ。数量や枚数が多いほど価格を安くする設定、商材ごとに適した解像度・ファイル形式の指定ができる等、印刷やオリジナルグッズに最適な機能が備わっている。
3つ目は、オリジナルグッズの集客・販売支援に特化した「マーケットプレイス」だ。これは、ショップ独自の集客をするだけでなく、オリジナルグッズを求めるユーザーとの接触やショップへの誘導を目的としている。渾然一体になりがちなオリジナルグッズを、どうやってわかりやすくディスプレイするかがカギだろう。なお、マーケットプレイスは今夏のオープンを予定している。
4つ目は、マーケットプレイスの商品に、クリエイターがデザインを加えて販売できる「クリエイターズプログラム」だ。今秋にスタートするこのプログラムは、クリエイターの想像力で出店事業者の商品力を高めることで、販売を後押しするのが狙いだ。自らデザインした商品を売りたいクリエイター、販売数を増やしたいショップ、そしてなにより顧客に「選ぶ楽しさ」を提供することができる。
このように、オリジナルグッズやカスタマイズ商品に特化したECサイトの開設から集客・販売までを、低コスト・広範囲に支援するサービスは国内初となっている。
印刷事業・オリジナルグッズ事業の課題解決へ前進
カスタマイゼーションと呼ばれる「低コストの大量生産プロセス」と「個人向けの柔軟なカスタマイズ」の両立は、これまで一部の先進的企業だけが行っていることだった。しかし、『W2Pショップ』が登場したことにより、カスタマイゼーションはより身近となった。
このようなカスタマイゼーションの進化・普及は、印刷業界を含めたあらゆる業界において、消費者の期待に効率的に応え、新たな付加価値を提供するものである。アイフィスジャパンは今後も継続的にサービス開発・向上に取り組む姿勢を示しており、今後もW2Pショップから目が離せない。