楽天がAIPの株式取得、海外市場調査のサービス強化へ
海外市場調査会社の子会社化を目指す
楽天株式会社(以下 楽天)は、株式会社エー・アイ・ピー (以下 AIP)の発行済み株式を取得することを筆頭株主らと合意したと発表。株式取得額は未公表で、今後は既存株主の株式を取得し、完全子会社化を目指していく。
AIPは、アジアやアメリカなど世界15の国と地域で、独自のネットワークを活用して、幅広いジャンルの海外市場調査を行っているリーディングカンパニーである。
拡大する市場調査サービス
楽天では、リサーチ事業を2002年より開始。楽天の子会社である楽天リサーチ株式会社(以下 楽天リサーチ)は、228万人(2014年7月時点)ものモニターを保有する、国内最大級の調査パネルとなり、インターネット調査を中心とした様々なサービスで、企業などのマーケティング活動を支援している。
国内におけるインターネット調査市場は急速に拡大している。今回楽天がAIPの株式を取得することで、楽天リサーチの調査パネルに、AIPの持つ大規模な調査パネルが加わることとなり、海外市場調査サービスの強化、また様々なニーズに対応が可能となり、サービス拡大につながっていく。
一方AIPでは、楽天グループに加わることにより、既存の国外顧客に対して、楽天リサーチが持つ調査パネルによる市場調査サービスを提供することができる。楽天グループは将来的に、海外調査パネルの強化など、国際展開を加速させたい考えだ。