【楽天】5月6月の近況まとめ 〜組織から個へ、個から世界へ〜

ECのミカタ編集部

 EC業界のパイオニアとして君臨する楽天。楽天は、ECにとどまらず、トラベル、デジタルコンテンツ、通信などのインターネットサービス、クレジットカードをはじめ、銀行、証券、保険、電子マネーといったFinTechサービス、さらにプロスポーツといった多岐にわたる分野でサービスを提供しており、企業としての注目度は依然として高い。今日は、そんな楽天の5月、6月の動向をまとめてみた。

「楽天市場」のLINE公式アカウント、友だち数が国内最多4,000万人を突破

「楽天市場」のLINE公式アカウント、友だち数が国内最多4,000万人を突破

 無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」にて運用している、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」のLINE公式アカウントの友だち数が、2017年6月2日(金)に国内最多の4,000万人を突破した。これを記念して、6月5日(月)から6月14日(水)の期間、「みんなで選ぶ!歴代スタンプ選抜総選挙」と「みんなで作る!お買いものパンダ 新グッズ投票」の両キャンペーンを実施するという。

 楽天市場のLINE公式アカウントでは、2013年3月19日の開設以来、ユーザーに「楽天市場」での買い物を楽しんでいただけるよう、セール情報や季節の特集、お得な特典がもらえるクイズなどを配信している。同アカウントと友だち登録している人だけが獲得できる「お買いものパンダ」のオリジナルLINEスタンプは、2013年5月の提供開始以降、シリーズ累計のダウンロード数は約1.6億回(2017年5月29日現在)を記録しており、多くのユーザーに利用されている。

ショップアンバサダー施策がさらに進化。そして「スタイリングブック」の提供も開始

 ショップアンバサダー施策がさらに進化。そして「スタイリングブック」の提供も開始

 ショップアンバサダー施策として2016年から「楽天市場」ファッションジャンル出店店舗に対してInstagramを活用した、ソーシャルメディアマーケティング支援を実施してきた。これまでに第一期、第二期を実施済みで、訴求効果が高いと店舗からの反応は良く、第三期もショップアンバサダー施策の実施を予定している。

 また、「スタイリングブック」という新施策もリリース。一般のインスタグラムユーザーが、特定のハッシュタグつけて投稿したコーディネート写真の中から、よりよいコーディネートを選別し、楽天市場内の特集ページ「スタイリングブック」に掲載する。

 写真内の商品と、楽天市場内の商品ページがリンクしているため、ユーザーは気に入った商品を購入できる。一般ユーザーの多様な着こなしが集まってくるので、ユーザーは自身のコーディネートの参考にしやすい上に、購買までワンストップで行うことができるという。

楽天の公式海外配送サービス「楽天グローバルエクスプレス」の提供を開始

  楽天の公式海外配送サービス「楽天グローバルエクスプレス」の提供を開始

 楽天グローバルエクスプレスとは、海外ユーザーが、楽天市場またはRakuten Global Marketの各ショップおよび楽天ブックスでのお買い物に、利用できる海外配送サービスだ。具体的には、対象サービスで買った商品を日本国内の倉庫でいちど預かってから海外に配送(転送)するサービス。まとめて送ることで海外送料を節約することができる。もちろん1商品からでも利用することが可能だ。

 対象国は現在12カ国(中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、イギリス、ドイツ)で、今後追加される予定。対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)に対応している。配送方法はスピード重視のエクスプレス配送と価格重視のエコノミー配送の2種類がある。

 店舗側のメリットとしては海外ユーザーが、楽天市場、RGM等の配送に関する手段が増えることで、海外へと販路を広げることができる。店舗としては、日本のRGXの倉庫に配送するだけで、以降は楽天が配送手続きを行うので、手間をかけずに、海外配送が可能になる。

 ユーザー側のメリットとしては楽天会員IDを活用して簡単に利用することが可能で、海外送料の支払いで、楽天スーパーポイントが使える、貯まるという点。保証サービス「楽天あんしんショッピングサービス」も適用され、追加料金無しで、未着や紛失なども補償される。2店舗以上から購入する場合でも、追加料金無しで、まとめて配送できるという点も大きい。

「EC」は国内・国外を問わず、「何をチョイスしていくか」が重要

「EC」は国内・国外を問わず、「何をチョイスしていくか」が重要

 直接的ではないかもしれないが、今回ご紹介した楽天の動向はECと密接に関係してくる。それくらい今のEC業界の伸び率や網羅性は高い。個人的に面白いなと感じたのはLINEやInstagramなどのSNSはインフルエンサーマーケティングが流行しているように、どんどん「個」の方向に進んでいる。にも関わらず、その一方で配送やインフラなどを含め世界との距離は確実に縮まり、国外の方向に広がってきているという点。

 つまり、以前より簡単に個人の力が世界で通用するようになってきているのだ。様々なツールやサービスも普及してきた。そんな時代だからこそ「EC」という切り口だけでも国内・国外を問わず色んなことができるはずだ。さて。そんな中あなたはこれから先、どういった道をチョイスしていくのだろうか?

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