「BASE」アプリが200万ダウンロードを突破 広がるECの未来

ECのミカタ編集部

 BASE株式会社(所在地:東京都渋谷区)が運営するショッピングアプリ「BASE」が200万ダウンロードを突破したと発表した。「BASE」は、モノづくりをする個人・法人、地域活性を支援する自治体等の行政をはじめ、30万店舗が利用しているネットショップ作成サービスと、そこで開設された店舗の商品が購入できるショッピングモールアプリを提供するEコマースプラットフォームだ。

 2013年6月にBASEアプリiOS版リリースをリリース。それから2年というスピードで200万ダウンロードに達した。「BASE」では毎月1万店舗を超える新たなネットショップが出店されており、現在の出店数は30万店舗を超えているという。店舗数の増加と既存店舗の規模拡大と共に、アプリを利用する購入ユーザーも自然に増加している。

 直近では、アプリのショップPush機能を利用される店舗が増加しているという。ショップPushは、店舗がフォロワーに対して最新情報を送信できるプッシュ通知機能で、店舗とフォロワーをつなぐコミュニケーションツールのひとつとして販促に有効であることが徐々に認知されている。ショップPushによる情報案内を目的に、店舗からユーザーにアプリでのショップフォローをすすめるコミュニケーションが生まれており、こうした新たなコミュニケーションが「BASE」のダウンロード数増加を促進している。

Webからアプリへ。進むモバイルファースト

Webからアプリへ。進むモバイルファースト

 「BASE」で開設された店舗ページ(ネットショップ)を閲覧したユーザーの購入率では、Webとアプリを比較するとアプリの伸び率が高く、2017年5月の実績では、アプリ経由の売上が最も多かった上位3ショップの購入チャネルが、100%がアプリ経由という結果も出ている。

 アプリでは、商品の「見つけやすさ」がユーザーの購買活動を活発にしている。商品がユーザーのお気に入りに追加されると、検索ページの「みんなのお気に入り」に自動表示されるため、商品が他のユーザーの目にも留まり、そこから購入につながるという宣伝効果をもたらしている。実際に、お気に入り数の多い商品は購入率が高い傾向にあるという。ウィンドウショッピングのように、受動的に商品画像が取得でき、そこから購入につながるという循環が、アプリ経由の購入率向上につながっている。現在「BASE」の購入チャネルは、Webからアプリへのシフトが進んでいるという。

「BASE」が下げてくれたハードルで広がる未来のEC

 「BASE」はなぜこんなにも市民権を得ることができたのだろうか。一つの要因として「気軽さ」があげられると思う。「誰でも30秒でネットショップが作れるサービス」という触れ込み通り、難しい設定不要ですぐに出店することが可能。ショッピングモールも販売者の顔が見えやすく、購入のハードルが低い。

 時代のマッチングもあっただろう。「価値の交換をよりシンプルにし、世界中の人々が最適な経済活動を行えるようにする」という「物や価値のシェアリング」という観点を持って事業を行ってきたことが、多くの利用者の共感を生んだのではないだろうか。「BASE」はまだまだ伸びている。一般ユーザーがここまで手軽にECに参入できるサービスはそれほど多くないと思う。インターネットでモノを買うことのハードルが下がってくれば、さらなるECの可能性が開けてくるだろう。

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