クルーズ株式会社（本社：東京都港区、以下クルーズ）が運営するファストファッション通販「SHOPLIST.comby CROOZ、以下SHOPLIST」と、株式会社Candee（本社：東京都港区、以下Candee）が提供するソーシャルライブコマース「Live Shop!」が協業し、ライブ配信の特徴を活かしたECの新たなビジネスモデルを展開すると先ほど発表した。

　EC業界にとって大きな動きとなるかもしれないニュースが入ってきた。SHOPLISTとCandeeが協業し、ライブ配信を活用したチャンネル「SHOPLIST Live」を、6月30日から配信すると発表。

　ライブ配信では、モデルやタレントを始めとした出演者と視聴者がインタラクティブなコミュニケーションをとれるため、リアルタイムにコメントのやりとりが出来たり、アンケートやクイズ等の参加型企画を行なったり、視聴者が楽しみながらショッピング“体験”をする事ができる。出演者が番組内でおすすめするファッションやアイテムは、視聴者がその場で購入もできるという。これらの特徴を活かしたチャンネル「SHOPLIST Live」は、6月30日（金）20時から配信される。

　昨今、SNS上では動画の投稿が増え、Facebook LIVEやInstagramのストーリーに注目が集まり、インターネット上のコミュニケーションが動画やライブ配信主体へと移行している。2016年の動画広告市場も、前年比157%の842億円と年々増加し、2022年には2,918億円にまで増加すると予測されている。

　また、ミレニアル世代のトレンドは、“モノ”から“コト(体験)”へと変化し、モノを売る・買うだけではなく、ショッピング“体験”をみんなで楽しむ“コト”に移り変わってきていると言われている。日本最大級のファストファッション通販を展開するSHOPLISTと、ライブ配信でショッピング体験を楽しめるLive Shop!が協業する事により、ショッピングだけでなく、ショッピング体験を楽しめる場と、リアルタイムなコミュニケーションの場を提供し、EC市場の新しいビジネスモデルを創っていく事を目的としているという。

コンテンツファーストでありながらも一歩先を見据えたECサイト運営を

　ECショップはこれから先、想像もしないような進化をしていくのかもしれない。少なくとも5年前にはこんな形で売ることができるようになるとは、多くの人が想像もしていなかったはずだ。時代の移り変わりはとてつもなく速い。そしてユーザーは新しい体験をどんどん重ね、古いものでは反応を示してくれなくなる。

　コンテンツファーストであることは間違いない。良い商品を提供していかなければ、インターネットの普及した現代では化けの皮はすぐに剥がされる。とにかく今は自信のある商品ををユーザー体験に変えていくことが求められているのだ。その次はどういう時代の流れになるのだろうか。「SHOPLIST Live」のように一歩先を見据えながら運営していくことが今のECサイトには求められていると感じる。