アジア圏における親日度調査から紐解く、越境ECの進むべき未来【アウンコンサルティング調べ】

ECのミカタ編集部

 アウンコンサルティング株式会社は、訪日観光客の中でも割合の多いアジア各国・地域の人々が日本に対してどのような感情を持っているのかアンケート調査を実施した。2016年の訪日外国人観光客数は2,403万人を突破し、前年比21.8%増と過去最高を記録。2017年も増加傾向は変わらず、1月から5月の5ヶ月間で1,000万人を超え、今まで以上にインバウンド市場の盛り上がりが予想されるという。

「日本という国が好きですか?」

 「日本という国が好きですか?」という質問に対し、中国以外の国と地域で「大好き・好き」の回答が昨年より増加したという。特に、台湾・香港・タイ・マレーシアでは「大好き」が30%以上増加している。

 昨年は約半数が「嫌い、大嫌い」と答えていた韓国については、「好き」が30%以上増加したことで過半数が日本に対して好意を持っていることが伺える。訪日客数においても、2017年1~5月で280万人を超え、前年比38%増となった。3~4月は円安の影響及び格安航空会社の影響もあり、国内旅行と訪日旅行の移動費がほぼ同額であったことで訪日需要が高まったものと想定される。ただし、今後新しい大統領の政策次第では大きく変化する可能性もあるため、動向を注視する必要があるとした。

 次に、東南アジア、特にタイ・マレーシアについては、近年「大好き」の回答がそれぞれ減少傾向だったが、今年は前年より30~40%増加するなど、日本に対しての好意が戻ってきているという。特にインドネシアは昨年の「嫌い」という回答が10%だったのに対して、今年は「大好き、好き」の回答が全体を占めており、日本に対しての好意が高く、訪日客数においても昨年比40%増加するなど、今後更に訪日客が増加していくことが想定される。

「日本に来たことがありますか?」

 「日本に来たことがありますか?」という質問に対し、台湾・香港については2回以上行ったことがある人がそれぞれ63%・45%となっており、昨年より20%以上増加している。観光庁による訪日外国人消費動向調査でも、2016年1-3月期と2017年1-3月期を比較すると、台湾では3回目と4回目の割合が増加しており、香港では2回目、5回目の割合が増加しているという。また、東南アジア地域では訪日予定者及び訪日に対して興味を持つユーザーが増加している傾向があるとした。

「日本の情報はどこから得ますか?」

 「日本の情報はどこから得ますか?」という質問に対し、10ヶ国全てで増加しているのは「webサイトから」であり、韓国・台湾・香港・タイ・フィリピンでは10%以上増加しているという。また、韓国・中国・台湾・香港の近隣諸国や地域ではwebサイトからの情報収集が40%以上となっており、多くのユーザーが何かしらのwebサービスを利用していることが考えられる。

高まる需要に応える術を見出しておく

 訪日観光客はまだ伸びると言われており、親日感情も増してきている。それに付随して日本製品への興味関心も高まってきていて、web検索も多くの国で一般的になりつつある。EC事業者としては、狙いを定めやすい時期ではないだろうか。

 日本を取り巻く世界の環境は大きく変化していて、実は自分たちが抱いているような感覚を、すでに海外の人たちは持っていなかったりもする。いざビジネスを始めようとした時に、そういった感覚のズレというのは需要と供給のバランスを大きく左右する。海外を相手にビジネスを行う場合は「固定概念を取り払う」ということと、なるべく「フレッシュな情報をたくさん仕入れる」ことが肝要である。今回ご紹介したデータなども参考にしながら、越境ECに役立てていただければと思う。

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