動画にも付加価値を。動画内容と商品情報が結びつく付加情報提供システム登場
株式会社Jストリーム( 東京都港区、以下Jストリーム)は、「ネットワークを通じてVOD等で配信される動画、音楽等のコンテンツに連動する付加情報をネットワーク配信し、再生プレイヤー上で確認することができる仕組み」と、「ブルーレイディスクやDVDで提供される動画、音楽等のコンテンツに連動する付加情報をネットワーク配信し、タブレットやスマートフォン等の画面で確認することができる仕組みを補完する」特許の取得を完了した。
Jストリームは1997年の設立以来、動画配信を主軸として事業展開を続けている。独自の配信ネットワークを活用した動画配信のみならず、これまで積み上げてきたノウハウを活かした動画・Webサイトの企画・制作・運用やシステム開発、動画広告による収益化支援まで、幅広く手掛けている。
広告ビジネスも含めた総合的なサービスとソリューションを提供し、企業の動画を活用したマーケティングや広告企画・営業、コンテンツビジネスなどを支援している。
特許取得の背景
Jストリームでは、ネットワークを通じてVOD等で配信される動画、音楽等のコンテンツに連動する付加情報をネットワーク配信し、再生プレイヤー上で確認することができる仕組みにかかる特許を保有していた。(特許番号:特許第5852171号 発明の名称:コンテンツ付加情報提供システム)
例えばPC画面で動画コンテンツを視聴しながら、別に検索作業をすることなく、動画プレイヤーに組み込まれた情報画面から特定のシーンに出てくる人物や物などの情報を取得することができる、という機能だ。視聴しているスポーツの対戦チームにかかる情報や、歴史ドラマに登場する人物についての情報などを、簡単に取得できるようになる。
コンテンツ提供者側からは、俳優のファッションに関連する販売情報を提供したり、視聴中のコンテンツに関連する新しいコンテンツを紹介することなどにも利用が可能となる。
今回取得した特許について
この特許は、ブルーレイディスクやDVDで提供される動画、音楽等のコンテンツに連動する付加情報をネットワーク配信し、タブレットやスマートフォン等の画面で確認することができる仕組みにかかるものだ。
ブルーレイプレイヤーなどの再生機器で再生されている情報をタブレットやスマートフォン等の端末で取得し、再生を端末の画面からコントロールするとともに、再生されるコンテンツに関する付加情報をネットワークから配信、端末で受信して表示する。
コンテンツ提供者側からは、一旦ブルーレイディスクやDVDとして提供したコンテンツについて、更に付加情報を提供することができ、コンテンツについての追加情報を提供したり、関連する新しいコンテンツを紹介することなどにも利用が可能だ。
シームレス社会に肉薄するEC
従来の動画コンテンツは「動画内容の提供」のみであったが、この特許が活用されることで、動画に登場する人物・モノ等についての情報を、改めて検索することなく取得できるようになる。
また、EC事業者側としても、俳優の衣装や小道具に関連する販売情報を提供したり、関連コンテンツを紹介できるようになる。今後もどんどんシームレス社会に近づいていくEC業界の行く先から、目を離せない。