Amazon最大のファッション用の撮影スタジオが品川に来春オープン〜急成長事業の拡大〜
Amazon Fashionは、2018年春にAmazon Fashion用の撮影スタジオ(新スタジオ)を日本にオープンすることを発表した。総面積が7,500平方メートルを超える新スタジオはAmazonがこれまで世界各地にオープンしたスタジオの中で最大を誇り、急成長するAmazon Fashionの事業が必要とする撮影ニーズに応えることを目的としているという。
Amazon.co.jpは、2007年に服、ファッション小物、シューズ、バッグ、腕時計をメインにしたファッションカテゴリーを立ち上げ、2009年にはジュエリーを追加。今や数千のファッションブランドを取り揃え、レディース、メンズ、キッズ、およびベビー向けに数百万点のファッションアイテムを提供しており、本年は既に数千万点のアイテムの販売を予定しているという。
ファッションというジャンルは、日本、そして世界のアマゾンにおいて最も急成長を遂げているカテゴリーの一つであり、新スタジオはファッション業界に対する継続的な支援の一環でもあるという。Amazon Fashionの品揃えが拡大する中、このスタジオでさらに精度の高い写真やビデオを大量に撮影、制作することにより、ユーザーにサイト上でカラー、カッティング、サイズやテクスチャーなどをこれまで以上に細かく確認できるようになる。
また、このスタジオではファッション・ショーなどの業界イベントも主催する予定で、“AT TOKYO”プログラムの一環としてデザイナーや学生向けにスタジオを提供することも計画するなど、日本のファッション業界を支援するための取り組みをさらに強化するとしている。
業界全体が押し上げてきた「服をインターネットで買う」という文化
たしかにファッションEC業界はここ数年で、驚くべき進化を遂げた。それはAmazonだけでなく、様々な媒体が業界全体を押し上げてきた結果の上に成り立っている。つまり業界全体が「服をインターネットで買うこと」へのハードルを下げ続けてきた結果だと言える。
今回の発表のようにAmazonが業界をリードするような先端の取り組みを行うことで、業界全体が賑やかになる。そして実店舗を持つ小売店も、ECとの共存を目指し新たな施策を仕掛けざるを得ない。こうしてまたEC業界が活性化されていくことは歓迎すべき事案だと言えるだろう。