楽天SPUが「いつでも最大8倍」へ。CMも放送し広くサービスを周知
楽天株式会社(本社:東京都世田谷区)は10月より、SPU(スーパーポイントアッププログラム、以下「SPU」)の付与ポイント倍率を「いつでも最大7倍」から「いつでも最大8倍」にすると発表。今回のプログラム拡充に伴い、「お買いものパンダ」と「小パンダ」が登場する新しいテレビCMを、10月12日(木)から全国で放映開始するとした。
SPUは、対象となる楽天の各種サービスを組み合わせて利用することで「楽天スーパーポイント」の付与率がアップするプログラムだ。2016年1月からサービスを開始し、ユーザーの購買意欲をグッと引き上げる施策で人気を博している。
「楽天市場」では通常、100円(税込)のお買い物に対して「楽天スーパーポイント」1ポイントの付与となるが、SPUの適用により、「楽天市場アプリ」、「楽天カード」、「楽天モバイル」、「楽天プレミアムカード・楽天ゴールドカード」の利用状況に応じて、ユーザーは、自動的に付与ポイント倍率が増加する特典を受けることができる。
10月からのプログラム拡充により、SPU対象サービスに「楽天ブックス」が加わり、一定の条件を満たすと、当月の「楽天市場」でのお買い物で付与されるポイント倍率が、いつでも最大8倍になる。
また、プログラムの拡充に伴い、10月12日(木)から、楽天の公式キャラクターの「お買いものパンダ」と「小パンダ」が登場し、SPUを紹介するCM「SPUのうた篇」を放映するとしている。
楽天の豊富なサービスに向けて横断的な送客ができるか
楽天は2016年度の決算説明会でSPUでのポイント施策による負担増があったことを発表しているが、効果もしっかり現れているとしていた。この流れを逃してはいけないという気合も十分に感じるが、さらなる還元率アップによってどのような効果が現れるのか、期待して見守りたいと思う。
楽天の各種サービスを使えば使うほど優遇されるSPUについて以前、河野奈保常務執行役員が「長期的な顧客との関係性構築のためのプログラム」と説明しているとおり、「優良顧客を優遇する」ことで顧客ベースをさらに強固なものにしようとしている。
システムとしては様々なサービスを横断的に利用することができるという点が強みなので、そこにどれだけ送客できるのかにも着目しておきたい。スポーツクラブへの大型スポンサー投資だけではない楽天のアグレッシブな姿勢を今後もしっかりと追っていきたい。