楽天カフェO to O ドリンクカップのロゴ撮影をすると楽天市場で使えるクーポンをプレゼント
楽天技術研究所が開発した画像認証技術を導入して実現
楽天は、運営するリアル店舗「楽天カフェ」のロゴを撮影するだけで、「楽天市場」での買い物に使えるクーポンを発行する「O2Oキャンペーン」を、8月20日に開始した。
東京渋谷にある「楽天カフェ」の店内で、マグカップや紙カップにプリントしてある「楽天カフェ」のロゴマークを、キャンペーンページを経由してスマートフォンから撮影し、ロゴが認証されると、スマートフォン版「楽天市場」での買い物に使える300円クーポンが付与される、というものだ。
クーポンは8月20日(水)10時から9月3日(水)9時59分までの期間中、先着5000名が利用できる。
8月31日(日)0時から始まる「楽天スーパーセール」の期間中も利用できるという。クーポンは楽天市場の2万店舗以上で買い物に使えるから、楽しい。
今回のキャンペーンでは、インターネットの未来を予測し、新たなテクノロジーを創出するための研究機関「楽天技術研究所」が開発した画像認証技術を導入したという。最近、リアルとネットの融合が進んでいるが、この技術もそうした動きのひとつと言えるだろう。
ネットとリアルをつなぐ楽天戦略の一環
クーポンを使う手順は、次のようなものだ。
1.楽天カフェに来店。
2.楽天市場のキャンペーンバナーから特設ページへ。ロゴ写真を撮影して送信。ロゴが一致し、メッセージに記載されたボタンからクーポンを獲得。
3.スマートフォン版楽天市場の通常購入(対象ショップ限定)で、かつ、1注文のお買い上げ金額が1,000円(税込み)以上のお買物でクーポンを利用。
さて、野村総合研究所の推計では昨年付与されたポイントは全国で1兆円を超えるが、その中でも強力なのが、Tポイントだ。一方、楽天ポイントはネットに強みを持ち、「リアルのTポイント」VS「ネットの楽天ポイント」という構図ができている。
しかし、いつまでもネットの世界にとどまっている楽天ではない。楽天には、加盟店をそろえて、今年の秋をメドに「楽天スーパーポイント」を共通ポイントへ移行させていく計画がある。
リアルの前線基地ともいえる楽天カフェのクーポンプレゼントは、ミクロな視点から見れば、ネット上で話題をつくり、拡散させて楽天カフェへの集客をはかるとともに、併行してポイントでユーザーの裾野を広げるシナジー効果にあるように見える。
一方、マクロな視点から見れば、ネットからリアルへ打って出ようとする楽天にとって、小さな「前哨戦」のようなものなのだろう。