Amazon「Suits Store」オープン。熾烈なファッションEC業界をどう勝ち抜くか
Amazonが、Amazon Fashion 「Suits Store」をオープンした。「Suits Store」では、スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、から、シューズ、バッグ、ベルトをはじめとする小物まで、ビジネスシーンに必要なアイテムのラインアップを強化し、多くのユーザーのニーズに応えていく。
Amazonにとって、またEC業界にとってファッションは急成長している分野の一つだ。Amazonはこれまでも多くの施策を講じてきたが、Amazonがアパレル大手と組んで紳士服に特化したサイトページを設けるのは初めてとなる。
このたび開設したページではスーツやワイシャツのほか下着や男性用化粧品も扱う。アイテムごとに購入できるほか、スーツやワイシャツ、ベルト、かばんなどを一式まとめて購入できるようにしているのが特徴だ。
季節ごとに気を配りたいアイテムにはウール、コットン、麻混、綿麻など素材違いの品揃えを充実させている。また、軽量タイプ、ウォッシャブル、形態安定加工、ストレッチ素材など機能性を追求したスーツ・ワイシャツや、カジュアルから礼装、各スタイルにあう革小物やバッグにシューズまで、あらゆるシーンに対応しうるアイテムをワンストップで購入することを可能にした。
AOKI、はるやま、コナカ、TAKA:Qといった日本を代表するスーツショップや、AZABU THE CUSTOM SHIRTS、CHOYA、FLEX JAPAN、ASICS walking、Texcy luxe、madras、KATHRINE HAMMNET LONDON、Rockportなどの商品が取り揃えられており、いずれの商品もAmazon Fashionの「30日間無料返品サービス」の対象となるため、アイテムを複数購入し、自宅で納得がいくまで試着することができる。
「Suits Store」のオープンを記念し、数量限定の「スーツリフレッシャープレゼントキャンペーン」を開催。期間中、対象のジャケット・コート・スーツなどと『プラウドメン スーツリフレッシャー 200ml』(グルーミング・シトラスの香り)をまとめて購入すると、スーツリフレッシャー分が全額割引され、無料となる。
加熱するファッションEC業界の熾烈な争い
2018年春にはファッションEC用の撮影スタジオを東京・品川区内にオープンする計画もあるなどAmazonがファッションジャンルに掛ける意気込みは相当のものだ。(https://ecnomikata.com/ecnews/16055/)
ファッション関連のイベントにも積極的に投資しており、2016年10月から「Fashion Week TOKYO」の冠スポンサーを務めるなど、業界をリードしていこうという姿勢が見られる。
ライバルのZOZOTOWNの手薄な男性ビジネスウエア分野での展開に「しっかりと狙っている」戦略性も感じる。また、この企画に参加しなかった紳士服最大手の青山商事はどういった動きを見せるのか。ファッションEC業界の熾烈な競争はますます加熱している。