KDDIのグループのSupership社が提供する『Ad Generation』が動画広告のリミットを打ち破る
KDDIのグループ企業であるSupership株式会社(以下「Supership」)は、同社の提供する媒体社向け広告配信プラットフォーム『Ad Generation(アドジェネ)』において、アプリ向けネイティブ動画広告の提供を開始した。
アドサーバーの制約を取り払う『Ad Generation』
KDDIのグループ企業であるSupership社が提供する『Ad Generation』は、パートナーシップを結ぶ国内外の広告配信事業者の中から、配信実績に基づいて最適な広告配信を自動で行い、レポートや売上の一元管理することで、媒体社の広告収益最大化と広告運用コスト削減を支援する媒体社向けの広告配信プラットフォームだ。
「制約なく利用できるアドサーバー」という設計思想を掲げており、Google社の「AdMob」やFacebook社の「Audience Network」などの媒体社が直接契約する広告配信事業者とのSDK連携が可能なカスタムメディエーション機能や、画像や動画素材を独自に入稿して配信する純広告(自社広告)機能など、パートナーの広告配信だけでなく、媒体社のニーズに合わせた広告配信ができる自由度の高さが支持を集め、国内の大手媒体社が利用している。
月間配信実績は実に350億imp(インプレッション)をはじき出し、スマートフォンアプリやWebにおける配信実績としては国内最大規模を誇っている。
ユーザー体験に合わせたコンテンツデザインを実現
アプリ向け動画広告の配信機能を強化した最新のSDK Ver. 2.9.0(Android / iOS )では、サーバー間連携による動画広告の配信に対応している。このことで『Ad Generation』が独自に提供するネイティブ広告の配信ソリューション『Ad Parts Collection(以下「APC」)』形式による動画広告の配信が可能となった。
『APC』は、アドネットワークと『Ad Generation』のサーバー間で広告配信に必要な“広告パーツ”を連携させることで、アドネットワーク各社のJavaScriptタグやSDKを使わずに『Ad Generation』のSDKのみでスムーズなネイティブ広告を実現するソリューションとなっているとのことだ。カスタマイズ性の高いAPC形式の動画配信に対応したことで、新たにアプリのデザインにあわせて自由にレイアウトをカスタマイズできるネイティブ動画フォーマットのご利用が可能となった。
これにより、例えばタイムライン化されたフィードの中(コンテンツとコンテンツの間)に馴染ませるように広告を設置するなど、ユーザー体験に合わせたコンテンツデザインが実現できる。
なお、ネイティブ動画広告フォーマットの広告配信に対応するのは「AppLovin」、「AMoAd(AfiO)」のアドネットワークに加え、「ScaleOut DSP」や「LiftOff」など「Ad Ganeration」が連携する国内外の豊富なDSPのなかで動画広告の配信に対応する事業者の広告をRTBにて配信することが可能となっている。
バリエーション豊かな動画広告を表示し収益性向上につなげる
複数の動画配信事業者の広告を収益性に応じて自動で最適化しながら配信することで、案件の種類が偏ることなくバリエーション豊かな動画広告を表示することができる。
そのため、これまでの動画広告の課題とされてきた広告在庫不足による空き枠で収益機会を損失してしまう点や、広告の種類が少ないことによるクリック率の低下などの問題を解決することができ、さらなる収益性の向上が期待できる。
加えて、従来より取り扱っているレクタングルバナーにおいても、動画やテキストなどの広告パーツをレイアウトしたAPC形式による動画広告の配信が可能となっており、在庫が潤沢な従来型の静止画と動画広告を組み合わせながら収益性に応じて自動で配信を最適化することで、収益の最大化も可能としている。
Supership社では、アドネットワーク・DSPともに動画広告の配信に対応した接続先パートナーを順次追加予定だ。同社は、今後も「Ad Generation」において、媒体社のニーズにあわせた機能開発やサービスを提供することで、媒体社の広告収益の向上に尽力するとしており、動画広告のまさにリミットを打ち破るその突破力に今後も注目したい。