「STORES.jp」、中企業・大企業向けに「アドオン」を公開/ZOZOTOWNと連携強化

プレミアムユーザーを対象にしたサービス向上

ブラケットは9月10日、オンラインストア構築サービス「STORES.jp」において、さまざまな機能を追加するアドオンの提供を開始した。

「STORES.jp」は2012 年 9 月にサービスをスタートした。キャッチコピーは、「オシャレなネットショップを最短2分で無料作成」だ。
ウェブサイト制作の知識がなくても、画面の手順表示に従って進んでいけば、簡単にショップを制作することが可能だ。カラーミーショップやBASEなどと並んで、最もメジャーなオンラインストア構築サービスとなっている。

ショップを開設するにあたっては、無料で始められることから、「自分のショップを持つのが夢」というような気軽なライトユーザーが多くを占めている。ただし、無料ではもちろん会社の経営は成り立たない。始めるときの敷居を低くして集客し、ある程度慣れて商品を増やしたくなったら、月額980円のプレミアムユーザー(有料会員)となってもらう形式だ。

今回のアドオン機能提供は、そのプレミアムユーザーを対象にしたものだ。基本的にはサービスを充実させて、プレミアムユーザーの増加を狙ったとも言えるが、それが主眼ではない。

ZOZOTOWNとの連携強化で、シナジー効果を狙う

ブラケットは、2013年7月にZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイがブラケットの全株式を取得したことにより、その子会社となっている。
そのせいか、オシャレなアパレルショップが多いイメージがあるが、もともと子会社化前からストアの約70%がアパレルカテゴリー関連だった。
スタートトゥデイとしては、出店ストアからの販売支援サービスや物流サービスへの需要が非常に高まっていることなどから、 両社のシステム基盤やサービス体制を連携させることで、さらなる拡大成長をはかった次第だ。

具体的には「STORES.jp」でストアを開設しているブランドが ZOZOTOWN への出店を希望する場合や、ZOZOTOWN に出店しているブランドが自社オンラインストアを「STORES.jp」上で開設希望する場合、商品情報や在庫情報を連携した上で、それぞれのサイトに簡単に出店ができるようになっている。
両サイト間で在庫情報を連携させることで、在庫ロスによる機会損失も抑えることができるようになっている。

ただし、「STORES.jp」は「オシャレなネットショップを最短2分で無料作成」をキャッチコピーとしていることからわかるように、もともとの軸足はライトユーザーにあり、中規模・大規模の出店者から見ると、機能は十分ではなかった。
今回のアドオン提供は、そのニーズに応えたものだ。

アドオン提供によって、何が起きるか?
それは「STORES.jp」とZOZOTOWNのシナジー効果の派生である。連携強化により、両サイトともに拡大していくことが予想される。