三越伊勢丹PBの【BPQC】がポップアップショップをオープン。ECによる様々なメリットを享受
三越伊勢丹のプライベートブランド〈BPQC〉のポップアップショップ内で2018Springアイテムを自由に試着できる“ショールーミング”スペースがオープンした。
「良質適価、かつ好感度」をコンセプトに上質なファッションを発信する三越伊勢丹のプライベートブランド「BPQC」。上質な生活と気持ちをより豊かにするニュースタンダードブランドとして、こだわりのアイテムをご紹介している。
1月17日(水)~23日(火)まで、伊勢丹新宿店本館2階=アーバンクロゼットのポップアップショップ内に、2018Springアイテムを自由に試着できる“ショールーミング"スペースをオープンすると発表した。「BPQC」の商品を好きなだけ試着でき、気に入った商品が見つかればECサイトからオーダーするという形となる。
三越伊勢丹のPBということで、商品も少し大人向けで価格もしっかりしている。ターゲット層的に少なからず洋服をECで購入する事に多少なりとも抵抗のある人も多いだろう。今回のようなポップアップショップが設置されることによって、色味やサイズ感に対しての懸念事項は和らぐはずだ。
期間中、BPQCの先行受注商品を合計10,800円以上購入し、事前にWebエムアイカード会員へ登録済みのユーザーには「エムアイポイント」が1000ポイントプレゼントされるという嬉しい特典も付いている。
加速するリアルとWEBを繋ぐ様々な取り組み
東京近郊のユーザーでないと来店しづらいことも挙げられるが、こうしたポップアップストアのような取り組みを少しづつでも行っていくことが肝要だと感じる。「BPQC」は伊勢丹や三越にポップアップストアを設置しやすいという特徴もあるのでリアルとWEBを横断的に利用してもらいやすい環境にあるといえるだろう。
実際にポップアップストアに用意するサンプルの数も、店頭販売に比べ少ない数で済むという利点もある。ある程度事前に受注数が図れることで余剰在庫を抱えすぎることもないはずだ。オンラインから購入してもらうことで発送場所も一箇所で賄える。人件費や輸送費などのコスト削減に大きく寄与していると感じる。
これからもこうしたリアルとWEBを繋ぐ動きは増加していくだろう。ECの持つ可能性は広がるばかりだ。一流と呼ばれるデパートや百貨店も軒並みECに力を入れている。時代の移り変わりとともに、ECにおける競争は激しさを増していく。
激流のEC業界に飲み込まれてしまわないよう、常にアンテナの感度を高めておく必要がある。EC事業者にとっても三越伊勢丹の動きは参考になる施策の一つであるだろう。