Amazon、利便性追求のサービス強化 主婦目線で松居一代さんがプロデュース

Amazonは2014年9月11日、初の試みとなる芸能人コラボレーションでのストアデザインを導入、松居一代さんによる「松井一代ストア」をオープンした。特許商品など、色やサイズの異なる10品目約50種類のオリジナル商品を販売開始する。今後も松井一代さん自らが開発に携わり商品数を増やしていくとのこと。
PC版モバイル版の両方での展開となり、PC版ストアでは松居一代さん本人がプレゼンターとなり動画による商品説明などを行うコンテンツも用意されている。
「松居一代ストアでは、お客様に安心してお買い物をしていただけるように、松居がテレビショッピングのように動画で商品をよりわかりやすく、ご説明をさせていただいております。商品につきましては、主婦目線で厳しい松居チェックのもと誕生した自信の品揃えです。まさに女性の味方。主婦の味方のストアです。」と本人コメントも掲載されている。

Amazon従来のイメージを覆す新風となる 芸能人起用によるセット販売ストア

Amazonはこれまで自社イメージのみを看板とし、サービスを提供していた。今回の芸能人起用による新サービスを提供することで、消費者イメージ中のAmazonに芸能人がヒモ付く可能性もある。Amazon内のモール出品店舗というカタチではなく、コラボレーションストアとして展開する意図とはどのようなものなのだろうか。

松井一代さんのキャラクターや、扱う商品の内容（主婦目線による洗練されたアイディアグッズなど多数）と「女性の味方。主婦の味方のストア」というショップ理念から、主婦層をターゲットとしていることは想像できる。今後、子育てママイメージの芸能人や、働くお父さんイメージの芸能人、今どき学生イメージの芸能人など様々なタイプのタレントとコラボレーションしていくことは考えられないだろうか。家族設定を練り上げるような形でイメージを作り、それぞれのキャラクターを活かす幅広い層をターゲットとし、ゆくゆくはキャラクタービジネスなどに発展していく可能性も考えられるのではないだろうか。

大手が見せる新たな動きには、こうして想像を含まらせる楽しみもある。Amazonが今後どのようなサービスを我々に提供してくれるのか、非常に興味深い。