多国展開するモール『Qoo10』が好調、流通総額が前年比40%以上増加
ジオシス合同会社(以下「ジオシス」)は、運営するインターネット総合ショッピングモール「Qoo10(キューテン)」の、2017年1月~12月の流通総額が、前年比40%以上増加したことを公表した。
レディース・コスメに加え他の分野にも注力
ジオシス社は、同社が運営するインターネット総合ショッピングモール「Qoo10」の、2017年1月~12月の流通総額が、前年比40%以上増加したことを公表した。その中でも、フードカテゴリーは、流通総額が前年比2倍に増加という好調を示す結果となった。
2017年は、従来から人気の高いレディースファッション・コスメカテゴリーに加え、フード・デジタル・メンズファッションカテゴリーのプロモーションを強化したことが、流通総額の増加に寄与したとしている。さらに、同サービスが提供するフルフィルメントサービスの取扱件数は、前年同期比で、2.5倍に拡大した。
5ヶ国で7サイトを展開
ジオシス社の運営する「Qoo10」は、オンラインマーケットプレイスとして、日本・中国・東南アジア等、5ヶ国で7サイトを展開し、ファッション・ビューティ・コスメをはじめ、デジタル・モバイル、ホーム・リビング・フード・ベビー・キッズ・エンターテイメント・本・eチケットなどの多彩な商品が、手ごろな価格で出品されている。
同サービスは、特に20代~40代の女性に支持され、昨年は、女性からの購入比率が70%を占めている。また「Qoo10」では、モバイルアプリ2種類(ショッピングアプリ「Qoo10」、ブランドファッション専門アプリ「Qsquare」)を提供し、多くのユーザーから支持されている。
EC物流に関わる作業をトータルに支援
「Qoo10」の物流センターでは、商品を保管・管理・梱包(ピッキング&パッキング)・即日発送までの、EC物流に関わる作業をトータルに支援しており、出店者側の手間が大幅に削減できる点も特徴だ。
こうしたワンストップなサービスは、事業者側が面倒な出品や物流の業務を削減できることを意味し、顧客対応やマーケティングなど他の業務に資源を振り向けられることを意味する。それは顧客満足度の向上にも寄与することとなり、結果として同社の好調な業績につながっていることは容易に推察できる。
活況を呈するEC市場の中で、特にマーケットプレイスなどモール型のサービスは、各社が凌ぎを削るホットな主戦場の一つとなっている。そうした市場の中で、同社は2018年も確実に存在感を発揮していくことだろう。