WEBで何を届けるか。TOKYO BASEの新ブランドが「PinQul」でライブコマース開始

ECのミカタ編集部

WEBで何を届けるか。TOKYO BASEの新ブランドが「PinQul」でライブコマース開始

 株式会社TOKYO BASE(本社:東京都渋谷区)と株式会社Flatt(本社:東京都渋谷区)が運営するライブコマースアプリ「PinQul(ピンクル)」はInstagramフォロワー22万とSNS上で大きな影響力を持つ「にょみ。」を起用し、TOKYO BASEが新たに展開するブランド「SOCIAL WEAR」をライブコマースで販売すると発表した。

 セレクトショップ「STUDIOUS」やプライベートブランド「UNITED TOKYO」や「CITY」を展開するTOKYO BASEが立ち上げた新たなブランドが「SOCIAL WEAR」だ。

 ハイグレードな素材を扱うが、受注をベースに生産し、セールを一切行わず誠実なプライシングを行う。実店舗展開をしないEコマースに特化したブランドのため、人件費等のコストを極限まで抑えることが可能になった。それにより日本製でも平均して約60%の圧倒的な原価率でバリューのある価格を実現している。

 一方、Flattが開発・運営するライブコマースプラットフォーム「PinQul」もプライベートブランド「P.Q. by PinQul」を昨年11月より展開しPinQul上でライブコマース形式で販売し大きな反響を呼んでいる。

 ライブコマースの大きな強みは、テキストや画像といったメディアよりもリッチでインタラクティブなコミュニケーションが可能であることだ。「P.Q. by PinQul」は各インフルエンサーの「『好き』をカタチにする」というコンセプトのもとに、デザインされた服の濃密なストーリーをライブで伝えることに成功している。

 「SOCIAL WEAR」も確立されたコンセプトがあり、商品の質感やサイズ感とともにそのようなコンセプトを伝えられるライブコマースに可能性を感じているということで今回の試みに至った。初回の配信はInstagramフォロワー22万とSNS上で大きな影響力を持つ「にょみ。」を起用し、商品の良さや想いをユーザーに届ける。

流行りのライブコマース。そこで何を表現するか

 ECオンリーで商品を作れば、実店舗ありきの商品とは原価率が大きく変わってくる。とにかく家賃と人件費という固定費は大きな負担となる。その数字の割合を再構築し、ロスを出さない仕組みを作ることで、新しい価値観をもったショップができる。

 アパレル業界の流れはとにかく速い。各社様々な取り組みでユーザーの心を掴もうと必死だ。しかし、そこにしっかりとしたコンセプトや情熱がなければ響かないのも事実だ。

 そうした想いをストレートに表現できるのがライブコマースの良い点だろう。「SOCIAL WEAR」は計画性と情熱が同居した良いサービスではないだろうか。新たな取組がユーザーにどれだけ浸透していくのか注目だ。

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