AIスタイリングアプリ「Stylebot」が機能をアップデート。より高精度な顔認識を実現

ECのミカタ編集部

 オリジナル社(英:Original Inc. 本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ)が展開する、10億通りのデザインを可能にするオンラインカスタムシャツブランド「Original Stitch(オリジナルスティッチ)」は、昨年11月に発表したAIスタイリングアプリ「Stylebot(スタイルボット)」のシステム基盤強化とSNSでのシェア機能を含むアップデートを発表した。

 「Original Stitch」は、シリコンバレーで働くエンジニアの「服を買いに行くのが面倒くさい」という思いから生まれたオンラインカスタムシャツブランドだ。2013年12月にシリコンバレーでテストサービスを開始し、2014年4月に日本版をスタート。「すべてのクローゼットにカスタマイズシャツを」というビジョンのもと、サービスを展開している。

 その「Original Stitch」でのスタイリングを、より手軽で簡単なものにしたのが「Stylebot」というAI機能を搭載したアプリだ。「Stylebot」は顔写真と手首の裏側を対応デバイスで撮影し、2枚の写真をアップロードするだけで被写体に似合うシャツを自動的に選んでくれる。

 アップロード後、性別・年齢・肌のトーン・メガネの有無・髪型・鼻の形など全10項目をAIが瞬時に認識し、被写体に似合う色やシャツの種類、さらにはそのシャツが実際に購入できるOriginal Stitchウェブサイトへのリンクが自動的に表示される。

 今回のアップデートでは、より正確なスタイルレポートを提供するため、膨大な数のトラフィックとより高精度な顔検出技術を処理することが出来る安定したシステム基盤を新たに採用した。また、SNS上で友人や家族にもスタイルレポートを共有することができるソーシャル共有機能も追加され、”AIスタイリスト”としての機能だけではなく、認識結果そのものをシェアして楽しむことも可能となっている。

 2018年5月時点での対応OSはiOS、対応言語は英語のみだが、現在Android版、日本語版の開発も推進しており、カスタムアパレルの裾野を広げる一手段として今後もアプリの展開に注力していくとした。

AIを活用して「何を突き詰めるか」が求められる時代になる

 スティーブ・ジョブズやザッカーバーグ、オバマ前大統領やアインシュタインなど、同じ服を何着も用意して『選択する』という時間を削減する天才は多い。そこまでストイックではないがファッションは楽しみたい。しかし自分で選ぶのは面倒だ。という方にはピッタリのサービスだろう。

 もはや日々の単純な作業だけでなく、単純な選択もAIが行ってくれる時代となった。AIの得意な分野はどんどんAIに任せて、自分にしかできないクリエイティブをとことん突き詰めていく時代に突入したのだと強く感じるニュースだった。

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