『OK Google、楽天市場につないで』楽天市場が、Google アシスタントに本格対応
楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、「楽天市場」を「Google アシスタント」に対応させる対話型のインターフェースの提供を開始した。
Googleの双方向会話ができるAIアシスタント
楽天は、同社が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」を「Google アシスタント」に対応させる対話型のインターフェースの提供を開始した。Google アシスタントは、Google社が開発したAIアシスタントだ。ユーザーは音声やキーボードで、調べたい内容などを入力することで、AIが知りたい情報や操作方法などを教えてくれる。
Google アシスタントは、2016年5月の開発者会議でその存在が公になり各方面からの注目を集めた。同機能は、従来のGoogle Nowと異なり、双方向での会話が可能になっている点も特徴だ。
2017年4月のソフトウェア開発キットの発表に加えて、Googleアシスタントはさらに、車やスマート家電を含む多種多様なデバイスをサポートするように拡張されている。またアシスタントの機能は、サードパーティの開発者によって強化することもできる。
なお同機能は、Android 6.0 Marshmallow 以上 またはiOS 10.0以上を搭載するデバイスで利用可能になっている。
音声だけで楽天へのログインや商品表示も可能に
今回のGoogleアシスタントへの対応により、ユーザーは、Android 端末やiPhone端末上のGoogleアシスタントに「OK Google、楽天市場につないで」と話しかけるだけで、簡単に「楽天市場」にログインすることができるようになる。
さらに、商品キーワードを伝えると「楽天市場」が購入履歴を照会して提示する関連商品を音声で案内、もしくは Google アシスタントとのチャット画面に商品ページを表示する。これにより、ユーザーは音声だけで欲しい商品にたどり着くことが可能になり、商品の再購入がより便利になるのだ。
進化を続ける巨大プラットフォーム
巨大な集客力を有する日本発のショッピングモール、そして独自のエコシステムとして轟音を上げながら、存在感を発揮する楽天。それらを根底で支えるのは言うまでもなくユーザーである。
並み居る競合のショッピングモールを前に、そのユーザーの買い物のしやすさにフォーカスするのは、むしろ当然とも言えるだろう。歴史を振り返っても組織やプラットフォームが巨大化すると目的と手段が逆転し、本来のユーザー体験の部分は忘れ去られる事も多い。
手のひらの中のマーケティングツールとも言われるスマートフォンにECの主戦場が変遷する中、今回のこの発表は、楽天が今後もその目的を見失わず、さらにその巨大プラットフォームは進化していく、それを体現しているとも言えるだろう。