女子中高生と動画サービスの関係を解き明かす最新調査【プリキャンティーンズラボ(GMOメディア)調べ】
GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社(代表取締役社長:森 輝幸 以下「GMOメディア」)が運営する、10代の女の子に関する研究機関「プリキャンティーンズラボ」は、「女子中高生と動画サービスに関する調査」を実施し、その内容を公表した。
イマドキの女子中高生は動画とどう向き合っている?
EC市場でもライブコマースなどマーケティング手法としても注目される動画だが、はたして女子中高生はどのように動画と向き合っているのだろうか。今回、GMOメディアが運営する、10代の女の子に関する研究機関「プリキャンティーンズラボ」は、その実態を明らかにする最新調査を行った。以下、その気になる内容について見ていこう。
【調査概要】
・調査テーマ:女子中高生と動画サービスに関する調査
・調査対象:スマホを利用する女子中高生
・調査期間:2018年5月1日~2018年5月8日
・調査方法:インターネットリサーチ
・有効回答数:596名
・回答内訳:中学生54.5%、高校生45.5%
・調査主体:プリキャンティーンズラボ
・凡例:百分率表示は四捨五入(合計100%とならない場合あり)
よく使う動画配信サービスは?
まず女子中高生に「オンライン動画サービスの利用経験」を尋ねた。その結果、女子中高生の9割超(90.6%)が、オンライン動画サービスを利用したことがあることがわかった。
次にオンライン動画サービスを利用する女子中高生に「オンライン動画サービスを利用する端末」を尋ねたところ、「スマホ(91.7%)」が9割超で突出する結果となり、次いで「テレビ(37.6%)」「タブレット(21.7%)」が続いた。
また「利用したことのある無料オンライン動画サービス」を聞いたところ、「YouTube」が96.7%に上り、女子中高生のほとんどが利用したことがあることがわかった。その他、「AbemaTV(32.8%)」「ニコニコ動画(無料会員)(29.3%)」と続いた。
一方、「利用したことのある有料オンライン動画サービス」については、「利用しない(71.1%)」が7割超となり、女子中高生はあまり有料のオンライン動画サービスは利用しないこともわかった。有料動画配信サービスとしては、「Hulu(11.7%)」と「Amazonプライム・ビデオ(10.0%)」については、1割以上の子に利用経験があるとした。
中高生別のSNSでの動画利用動向は?
「動画を視聴したことのあるSNS」については、中学生は「LINEのタイムライン(75.1%)」が最多となり、「Twitter(50.5%)」、「Tik Tok(46.8%)」と続いた。一方、高校生は、「Twitter(63.8%)」が最多となり、次いで「LINEのタイムライン(54.2%)」「Instagram(52.8%)」も過半数に上っている。
また「動画を投稿したことのあるSNS」を尋ねたところ、中高生ともに約4割が「動画を投稿したことはない」と答えたものの、中学生では約半数が「LINEのタイムライン(46.2%)」に投稿した経験があるほか、次いで「Mix Channel(24.0%)」「Twitter(23.7%)」「Instagram(23.1%)」もそれぞれ2割超が投稿した経験があることがわかった。
高校生は「Twitter(38.0%)」「Instagram(36.5%)」「LINEのタイムライン(31.0%)」の順となり、それぞれ3割超の子が投稿した経験があることになる。
さらに、「SNSに動画を投稿したことがある」と答えた人に、「最も頻繁に動画を投稿するSNS」を尋ねたところ、中学生は「LINEのタイムライン(35.6%)」が最多、高校生は「Instagram(41.7%)」が最多となった。
無料好きの女子中高生はロイヤル顧客になる?
調査結果にある通り、女子中高生に人気の動画配信サービスは、無料のものが圧倒的に多く、特にYouTubeの利用率が際立つ結果となった。またSNS上での動画の利用は、中学生は、コミュニケーションツールとしてすっかり浸透しているLINEが多く、高校生はTwitterとInstagramの利用が多いという結果となった。
やはり毎月に使える「おこずかい」に限りのある中高生にとって、無料の動画配信が人気なのは当然と言えるだろう。また、一言で「動画」と言っても、映画や海外ドラマといった作品の視聴やSNS上でのコミュニケーションの一環としての動画では大きく意味合いが異なる。
また、YouTube上での個人投稿動画と有料動画配信サービスで供給される映画やドラマでも、それぞれのコンテンツが持つ属性は全く違うと言っていいだろう。女子中高生もこのあたりの違いを感覚的によく理解した上で、彼女らなりに上手に動画と付き合っている様子が伝わってくる結果とも言えるのではないだろうか。
ECとの関連でも、よくこのあたりの属性を理解した上で施策を打つ必要性があるだろし、注目を集めるライブコマースの分野でも、いかに彼女らを取り込んでいくかは大いに課題となるかも知れない。なぜなら彼女らは、近い将来のロイヤル顧客候補であることは間違いないからだ。