株式会社Flatt（本社：東京都渋谷区、代表取締役CEO：井手康貴、以下「Flatt」）は、2018年5月23日の1周年記念と同時にライブコマースサービス「PinQul（ピンクル）」のWeb版をリリースしたことを公表した。

インタラクティブな買い物体験を提供

「PinQul」はInstagramなどで人気のモデルやインフルエンサーがアプリ内でライブ配信を用いてファッションアイテムなどの商品の紹介を行い、ユーザーは気になったアイテムを配信中に購入することのできるライブコマースサービスだ。

「”それぞれ”にとっての”いいモノ”がもっと手軽に、気軽に、スムーズに」をコンセプトに、トレンドに精通したインフルエンサーが自らデザインしたアイテムや、自身がセレクトや買い付けを行ったアイテムが紹介されている。

ライブコマースならではの強みを生かし、配信者とのコミュニケーションの場を提供しながら、ユーザーには従来のECサイトでは難しかった、布地の質感や着用時のサイズ感など、アイテムを購入する上でのポイントとなる要素について分かりやすく訴求。そのインタラクティブな買い物体験は、多くのユーザーからの支持を得ている。

さらに進化を続ける「PinQul」

今回、すでにリリース済みのiOSアプリとAndroidアプリに加え、新たにEC機能にフォーカスしたWeb版の提供を開始した。Web版も運用することで、より手軽にかつ幅広いユーザーへ「PinQul」ならではの豊かな買い物体験を提供する。

「PinQul」Web版では、インスタグラマーが撮影したビジュアルをふんだんに掲載。アプリ同様に写真の拡大・アイテムサイズ詳細の表示機能などはもちろん、ライブ放送時間外でもスムーズに購入することができる。さらに同社では、ライブ視聴機能も近日中に実装する予定としている。

それぞれの個性やストーリーが発信できる場

「PinQul」サービスのリリースからすでに半年ほど経過し、相当数のリピーターを獲得している。iOS版・Android版アプリでは引き続き快適な視聴・購入体験を提供しつつ、今回提供が開始されたWeb版では、ライトユーザーや、ポテンシャルユーザーへのタッチポイントを増やして行く方針だ。

現在Flattでは多くのKOL(キー・オピニオン・リーダー)それぞれにこだわりを持った、ストーリーのある商品を販売している。今後についても、アイテムや販売に紐づいたバックグラウンドやストーリーが発信できるプラットフォームとなるよう施策を展開していくとしている。

ライブコマースは、EC市場の中でも、その双方向性とユーザー間の2次3次拡散が期待できる点で注目される販売手法だ。ライブならではの情報量の多さと、インフルエンサーや人気の売り手などがアイテムを紹介することでロイヤリティが増し、売上の増加だけでなく自社ブランドのファンを獲得することも期待できる。

こうしたライブコマースは、ネットをスマートフォンから閲覧するユーザーの割合増加などもあり、アプリで提供する事業者も多い。一方で、スマートフォンは画面の大きさやデータ容量制限（速度制限）といった制約があるのも事実だ。今回、「PinQul」は、Webにもそのフィールドを広げることになり、ライブコマースプラットフォームとしての厚みが一気に増すことになる。それを通して、より幅広い属性のユーザーに訴求し、新たなファンの獲得に寄与することになるだろう。