手持ちのレシートが現金にかわる?謎の多いアプリ「ONE」がApp Storeに登場
ワンファイナンシャル株式会社(CEO:山内奏人)は2018年6月12日より財布に溜まっているレシートが瞬時に現金に変わるアプリ「ONE(ワン)」をスタートした。
謎の多いレシート現金化アプリ
今回、リリースが発表された「ONE」は、「どんなレシートも1枚10円にかわるサービス」とのことだ。それだけ聞くと、はたしてそのようなビジネスモデルが成立し得るのかとも思えるが、現在すでに、App Storeからは「ONE」のアプリがダウンロード可能となっている。なお現在、提供企業からは、iOSデバイス向けのリリースのみがアナウンスされており、Android版についての情報は無い。
<「ONE」アプリ概要>
・販売元:ONE FINANCIAL CO., LTD
・サイズ:54.8MB
・カテゴリ:ファイナンス
・互換性:iOS 11.0以降
・言語:日本語、英語
・価格:無料
国内ほぼすべての金融機関で出金可能
一方で、利用ステップは非常にシンプルになっている。ワンファイナンシャル社によれば、現金化したいレシートの写真を撮るだけで瞬時にアプリ内ウォレットに10円が振り込まれる。好きなタイミングで出金することが可能で、出金先は国内ほぼ全ての金融機関に対応しているとのことだ。
◇利用手順
1. アプリをダウンロードして登録
2. たまったレシートをアプリで撮影
3. 撮影されたレシートがお金にかわる
◇出金可能な銀行
三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、その他、国内ほぼ全ての民間金融機関に対応
◇利用料金
振込手数料 200円のみ
マーケティングに活用できるのであれば可能性は大きい
今まで捨てられてしまうだけの存在であったレシートを、換金、そしてデータ活用という2つの用途に変換させるこの斬新なサービスは可能性の塊といえる。ユーザーの了解の上で、取得したレシート情報を購買データとしてビッグデータ化し、検証可能な状態にできるのであれば、マーケティングの面で大きな意味と価値を持って来る。
レシートというオフラインの購買データは、店舗や企業ごとでは一定の管理と分析が可能だが、企業や店舗をまたいで、一般の消費者レベルでどのような購買行動をとっているのかの生データとしては把握しづらかった。あくまで予想の範囲で期待を込めて言えば、そうしたパーソナライズされた生の購買データをECの面でも活用できれば、オムニチャンネル化を推進する上でも極めて有用性が高いことになる。
リリースされたばかりで情報が極めて限られるアプリだが、今後どういった形でユーザーから検証され、次なる展開を見せていくのか注視していきたい。