メルカリ社長小泉氏・森永製菓が引受先に TRINUSが資金調達

ECのミカタ編集部

「オープン・バリュー・チェーン事業」を展開する株式会社TRINUS(トリナス)(本社:東京都渋谷区、代表取締役 佐藤真矢)は、森永製菓株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:新井 徹)及び小泉文明氏(株式会社メルカリ 取締役社長兼COO)を引受先とする第三者割当増資を実施したことを公表した。

引受先は、メルカリの小泉氏と森永製菓

「オープン・バリュー・チェーン」、つまり斬新なアイデアを持つデザイナーを中心とした独自のコミュニティを活用し、優れた技術シーズを、企画・製造・流通販売の面から一気通貫で商品化する、モノづくりプラットフォーム企業であるTRINUSが資金調達を実施した。

今回、同社は日本を代表する大手メーカーの森永製菓とITベンチャーの経営ノウハウが豊富なメルカリ社長の小泉文明氏を引受先とする第三者割当増資を実施し両者の知見を借りることで、「技術とデザインの化学反応による驚きを」をキャッチフレーズとした新しいものづくりをより一層加速させていく計画だ。

<引受先 ※敬称略、順不同>
・森永製菓株式会社(代表取締役社長:新井 徹)
・小泉文明(株式会社メルカリ 取締役社長兼COO)

「技術とデザインの化学反応による驚きを」

「技術とデザインの化学反応による驚きを」

TRINUS社が提供するものづくりプラットフォーム「TRINUS」は、2014年11月のサービスリリース以来、全国から11件のユニークな技術を発掘し、コミュニティのデザイナーから1,300件以上の投稿作品を集め、多くの商品を開発・発売してきた。

代表的な商品である「花色鉛筆」は発売後約1年間で4万本以上の販売を記録し、ニューヨーク近代美術館がキュレーションを行う「MoMA STORE」やフランスのセレクトショップ「Merci」といった世界の著名な販売チャンネルでも取り扱われるまでになっている。

斬新な発想に翼を

斬新な発想に翼を(写真左から)メルカリ 取締役社長兼COO 小泉文明氏、TRINUS 代表取締役 佐藤真矢、森永製菓 執行役員 新領域創造事業部長 大橋 啓祐氏

森永製菓 執行役員 新領域創造事業部長 大橋 啓祐氏のコメント

「トリナスは、『デザインの力で技術がもたらす魅力をさらに高めお客様に届ける』 この一連のバリューチェーンを自ら実践する企業です。 デザイナーに技術や品質の良さを正しく伝え、魅力的な仕上がりまで徹底してブラッシュアップし、モノを作った責任を持つメーカーとして在庫のリスクや販売の困難さに向き合いながら市場にその価値を問う。 森永製菓が出資させて頂いた理由は、そうしたトリナス代表の佐藤さんのモノ作りへの真剣な姿勢と経営哲学です」

メルカリ 取締役社長兼COO 小泉 文明氏のコメント

「中小企業から大企業まで、日本のメーカーが持っている技術のポテンシャルをプラットフォームによって引き出し、クリエイティブの力で驚きあふれる商品に形を変え、世界に発信していくというTRINUSの事業に対して魅力を感じています。ものづくりというグローバルな巨大市場自体をダイナミックに変革する存在となれるよう支援をしていきます」

工業製品とアートの間には、目にみえない垣根があるのかも知れない。工業製品の宿命として、コストの削減をはじめとした徹底した効率化が求められ、デザイン性を含んだアートの部分は置いていかれ、結果として製品の個性も埋没する。

しかし、洗練されたデザインと発想は、それだけで充分に人の心をとらえる力を持つ。それは、iPhoneを生み出したApple社を引き合いに出すまでもなく自明のことだ。

斬新なアイデアとデザイン性をプラットフォームとして支援してきたTRINUS社は、今回の資金調達を通して、さらにデザイナーがその内にたぎらせる自由な発想に翼を与えることになるだろう。TRINUS社のプラットフォームを通じて、新たに世界に向けて羽ばたく日本発のアーティスティックなプロダクトの登場に視線を送りたい。

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