物流プラットフォームのオープンロジがYahoo!ショッピングとAPI連携を実施

ECのミカタ編集部

物流プラットフォームを運営する株式会社オープンロジ(本社:東京都豊島区、代表取締役CEO:伊藤秀嗣、以下「オープンロジ」)は、ヤフー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮坂学)が運営するYahoo!ショッピングとAPI連携を実施したことを公表した。

Yahoo!ショッピング出店者向け無料自動化サービス

オープンロジは、「物流をもっと簡単、シンプルに」をコンセプトに、現在の物流サービスが持つ課題でもある複雑な料金体系、見積もりや問い合わせといった煩雑な手続きを必要とせず、透明性が高くシンプルな業界最安値水準の料金体系と手続きの簡略化により、会員登録後に即、オンライン上で物流業務(入庫・保管・発送業務)をアウトソーシングできるオンデマンドの物流サービスだ。中小規模のEC事業者を中心に、現在3,500社以上の小売事業者が導入している。

そのオープンロジが、Yahoo!ショッピングとAPI連携を実施したことを公表した。これに伴い、Yahoo!ショッピング出店者向けに無料で、オープンロジへの商品登録から発送依頼までの物流管理業務を自動化するサービスの提供を6月13日に開始した。今回のAPI連携を通して、商品の保管・発送代行サービスの利用に必要な物流管理業務を自動化でき、EC事業者は、無料で業務効率化が可能になる。

商品情報を1クリックで連携し商品の発送までを自動化

以前より、オープンロジではYahoo!ショッピング出店者向けに商品の保管・発送代行サービスを提供してきたが、利用にはデータ加工などアナログな作業が必要だった。今回のAPI連携により、この煩雑な作業が解消されることとなる。利用者は、必要な商品情報を1クリックでオープンロジに連携でき、商品の発送まで自動化できるようになる。

特に中小規模のEC事業者は、業務効率化にかける費用を抑える傾向にあり、「欠品」「過剰在庫」「煩雑なデータ管理による発送漏れや誤出荷」等が結果としてEC事業者の負担となっている。同社は今後、APIによるシステム連携は無料で利用できるため、規模を問わず幅広い層のEC事業者の業務効率化をサポート可能だとしている。

<API連携により可能になること>

[1]商品情報連携
・1クリックでYahoo!ショッピング上の商品情報を連携でき、自動更新可能

[2]入庫情報の自動反映
・倉庫で入庫完了した在庫情報をYahoo!ショッピング上に自動連携

[3]発送業務の自動化
・Yahoo!ショッピングの受注情報を取込ボタンクリックで簡単に取り込み可能

ECビジネスをさらに加速させる

同社は、今後も引き続き、ECモールやカートサービス、受注一元化などの各種EC支援サービスとAPI連携を推進し、顧客事業者の物流管理に関する業務負担の軽減に取り組んでいく方針だ。

前述の通り、EC事業者をはじめとした中小の事業体にとって、業務効率化のために避けるリソースには限りがある。そのことによって、煩雑な在庫管理や発送などの業務に手をかけざるを得ず、営業など本来のビジネス拡大に必要な部分はないがしろにされてしまうという悪循環に陥りがちであった。

今回のAPI連携により、各事業者が低コストでさらなる業務の効率化を実現できることになり、オープンロジそのものの価値を高めることになるだろう。進化するプラットフォームの今後にも期待したい。

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