Amazonの新スマートスピーカーEcho Spotの先行予約が開始!その新機能にも迫る
Amazon.co.jp(以下、Amazon)は、スマートスピーカー「Amazon Echoシリーズ」に新たに加わる「Amazon Echo Spot」の先行予約を開始した。
円形のスクリーンがAlexaの可能性を広げる
今回新たに先行予約が開始されたEcho Spotは、他のEchoシリーズ同様、クラウドベースの音声サービス「Alexa」でできるすべての機能に加え、円形のスクリーンがついたことにより、さまざまな情報やコンテンツを「見せる」ことが可能となっている。
さらに、スクリーンを利用したビデオ通話やメッセージ、呼びかけ機能など、Echoデバイス間やAlexaアプリ間でさまざまなコミュニケーションを楽しめる機能も今後提供する予定だ。黒と白の2色のカラーバリエーションが用意されE価格は14,980円(税込)で、今回、先行予約の受け付けが開始され、出荷開始は7月26日を予定している。
また、また、Amazon.co.jpでは、期間限定で、Echo Spotを一度に2台買うと、2台目は半額になるプロモーションや、Echo SpotとArloのネットワークカメラ1台をセットにした商品を15%オフで販売するプロモーションも開始する(6月20日より開始、Arloのネットワークカメラの在庫がなくなり次第終了)。
今回の販売開始にあわせて、アマゾンジャパン合同会社 社長、ジャスパー・チャンは次のように述べている。
「新しくEchoシリーズに加わった、スクリーン付きスマートスピーカー、Echo Spotを日本全国のお客様にお届けできることを非常に嬉しく思います。Echo Spotでは、動画ニュースの視聴、新しいAlexaスキルの体験など、スクリーンがあるからこその楽しさを堪能できます。また、スタイリッシュでコンパクトなデザインで、ご家庭のあらゆる場所でお使いいただけるなど、お客様にAlexaの可能性を広げるこのEcho Spotを気に入っていただけると期待しています。」
Echo Spotの特徴と機能
Echo Spotの特徴と機能については次のようになっている。
【スクリーンとカメラ追加がもたらす機能性向上とスタイリッシュなデザイン】
Echo Spotは、スタイリッシュでコンパクトなデザインが印象的だ。コンパクトなサイズとスクリーンにより、自宅のデスクや寝室のナイトスタンドなど多様なシーンにマッチし、部屋の照明のオン・オフや音楽アラームの目覚まし設定に加え、Amazon.co.jpでプライム対象商品の買い物をする際には音声だけでなく画面でも商品確認や選択が可能になった。
さらにキッチンでは、手が離せない時もハンズフリーで手軽にタイマーをかけながら、残り時間をスクリーンで確認、あるいは料理しながら、日課や買い物リストを追加するなど、Echo Spotは日常の各場面で存在感を発揮する。また、ホーム画面には、プライム会員向け特典のプライム・フォトに保存した写真を設定し楽しむこともできる。
【スクリーンでAlexa機能がさらに便利に】
現在、国内のAlexaスキルストアでは950を超えるAlexaスキルが提供され、この中には、Echo Spotのスクリーンを生かした映像体験を得られるさまざまな新しいスキルがある。
一例として、「ホットペッパーグルメ」(株式会社リクルート)のスキルでレストラン検索を行い、レストランの写真や情報を確認して予約したり、「DELISH KITCHENの簡単レシピ検索」(株式会社エブリー)のスキルで、画面を見ながらレシピの提案を受ける、または料理の手順を確認したり、また、「NHKニュースのヨミ子」(日本放送協会(NHK))のスキルで、AIアナウンサーのヨミ子が画面にあらわれ、NHKの最新ニュースを読み上げてくれる。
この他にも「JTBホテル(株式会社JTB)」、「カラオケJOYSOUND(株式会社エクシング)」「エムキャス(東京メトロポリタンテレビジョン株式会社)」など、各サービスに対応したスキルが用意されている。
【独自の遠隔音声認識技術を搭載したマイクアレイ】
Echo Spotは、4つのマイク、ビームフォーミング技術、そして強化されたノイズキャンセレーションを採用した最新の2世代目の遠隔音声認識技術を採用しているため、部屋で音楽を再生中でも、その部屋中の様々な場所から発せられる音声を明確に聞き取る。また、複数のEchoデバイスを利用している場合でも、ESP(Echo Spatial Perception:Echo空間認知)により、Alexaは発声に一番近いEchoに対して反応する。また、内蔵スピーカー、Bluetoothとオーディオ出力に対応し、手持ちの外部スピーカーへの接続も可能だ。
【 スマートホームのコントロール】
Echo Spotは、対応するスマートホーム・デバイスと連携させることにより、Alexaに対応したあらゆるスマートホーム機能を利用できる。照明の点灯や宅内外で利用できるネットワークカメラを利用した子供部屋の見守り、電化製品のコントロールなど、様々なスマートホーム機能が提供される。
【ビデオ・音声通話】
2台のEcho Spot同士、あるいはEcho SpotとAlexaアプリ間で、ビデオ・音声通話が可能になります。このため、例えば離れて暮らす祖母などとも「アレクサ、連絡して」と話しかけて「おばあちゃん」を指定するだけで手軽にビデオ通話を楽しめる。
【メッセージ送受信】
2台のEchoシリーズ同士、あるいはEchoシリーズとAlexaアプリ間で、メッセージの送受信が可能になる。Echoデバイスに「アレクサ、メッセージを送って」と話しかけて「お母さん」を指定するだけで、一方のEchoデバイス、あるいはAlexaアプリをダウンロードしたスマートフォンを持つ母親にテキストメッセージを送ることができる。
【呼びかけ機能】
さらに、Echo Spotの利用者は、Alexaアプリを利用することにより、スクリーンを生かした呼びかけ機能を利用して、別の部屋、あるいは外出先から、自宅の様子を確認することができる。
一例として、「アレクサ、キッチンに呼びかけて」とEcho Spotに話しかけると、キッチンに置かれたもう一つのEcho Spotがキッチンを表示、あるいは外出先からAlexaアプリ上のコミュニケーションアイコンをタップし、キッチンに呼びかけを開始すると、Alexaアプリ上で自宅のキッチンの様子が確認できる。また音声による呼びかけ機能はその他のEchoシリーズとAlexaアプリでも利用可能だ。Echo Spotの呼びかけ機能は、デフォルト・オフの設定、呼びかけを許可する相手、あるいはデバイスの選択などをいつでも管理できる。
また、Alexaを介した通話、メッセージ送受信は本機能を提供次第、Echo Spot、Echo Dot、Echo、Echo Plusを含むすべてのEchoデバイスで利用できるようになる。
※呼びかけ機能は通常はデフォルト・オフの設定。利用には、別途設定をオンに変更する必要がある。設定をオンに変更後、同じアカウントにEchoデバイスを追加した場合のみ、既にオンにされた呼びかけ機能はそれらのデバイスも適用される。
AIテクノロジーがもたらす次のECとライフスタイル
さらに注目を集めるスマートスピーカー市場。すでに大手検索エンジンなどからスマートスピーカーが出され、互いに独自のエコシステムを強化するキーアイテムとして、しのぎを削っているところだ。
ECはもちろん、動画配信などコンテンツの充実度や独自の物流網でひときわ存在感を発揮するAmazonだが、そのスマートスピーカーが大幅にアップデートされ、Echo Spotとして結実した。Echo Spotにはスクリーンとカメラが搭載され、操作性が向上しただけでなく、外出先から自宅の様子をカメラで見られるなど、すでに高い機能性を持つクラウドベースの音声サービス「Alexa」の能力に大きな可能性をもたらしている。
特にスクリーンが搭載されていることは、スマートスピーカーの今後の在り方や方向性を示唆する象徴的な変化とも言えるかも知れない。進化するAIと轟音を上げながらさらに市場に新風をもたらすAmazonのエコシステムは、スマートスピーカーを通して私たちにテクノロジーがもたらす次のECとライフスタイルの姿を提示しているとも言えるだろう。その未来はもう来ているのかも知れない。