京王線12駅の専用ロッカーで国際宅配便の受取りが可能に

ECのミカタ編集部

京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、社長:紅村 康)では、7月2日(月)から新たに京王線6駅(幡ヶ谷駅・つつじヶ丘駅・調布駅・東府中駅・京王多摩センター駅・南大沢駅)の改札外に設置するコインロッカー(運営:京王地下駐車場株式会社 本社:東京都渋谷区、社長:反町 哲也)で、DHLジャパン株式会社(本社:東京都品川区、社長:山川 丈人(以下「DHL」)が配送する国際宅配便の受け取りサービスを拡大することを公表した。

京王線12駅で受取可能に

今回の国際宅配便の受け取りサービス拡大は、駅に既設しているコインロッカーのさらなる有効活用を図り、駅の利便性向上や社会的な課題となっている再配達の削減を目的に実施されるもので、京王地下駐車場株式会社が提供する「駅中受取コインロッカー」サービスの一貫となる。

2017年12月から京王線の6駅(笹塚駅・桜上水駅・千歳烏山駅・飛田給駅・聖蹟桜ヶ丘駅・橋本駅)で受け取りサービスが可能になっていたが、今回新たに6駅が追加されることで、合計12駅へ拡大されることになる。

ユーザーは、DHLのWebシステムから配送先をサービス対象駅のコインロッカーに指定することで、自宅に不在の時や、配達時間外の夜間から深夜にかけた帰宅途中などにも気軽に受け取ることができる。なおユーザーには、ロッカーの使用料や配送料などは別途発生しない。

国際宅配便受取りサービス概要

国際宅配便受取りサービス概要「駅中受取コインロッカー」(調布駅)

【利用開始日】
2018年7月2日(月)

【利用可能駅】
幡ヶ谷駅・つつじヶ丘駅・調布駅・東府中駅・京王多摩センター駅・南大沢駅(すべて改札外に設置されたコインロッカー)

【受取可能時間】
6時~24時(京王多摩センター駅と南大沢駅は24時間受け取り可)

【受取可能期間】
ロッカーへ届けた日の翌日24時まで受け取り可

【利用料金】
無料(ロッカーの使用料や配送料などは別途かからない)

【利用手順】

① DHLからの通知

受取人へDHLから「お届け予定Eメール/SMS」または、「不在連絡Eメール/SMS」が通知される。

② 受取場所の指定

DHLのWebシステム(On Demand Delivery)にて、希望する駅のコインロッカーを受け取り場所に指定する

③ 届け完了の通知

DHL配送スタッフがコインロッカーに荷物を届けると受取人へパスワードが通知される

④ 荷物の受け取り

指定した駅のコインロッカーの操作画面に、パスワードを入力するとコインロッカーの扉が開錠され、荷物を受け取ることができる

今後の対象駅拡大にも期待

宅配・配送サービスと連携して、駅などの拠点で荷物が受け取れる仕組みは各所ですでに始まっている。沿線に多くの住民が居住し、旅客数も多い京王線が今回新たにサービスの対象駅を拡大したことは、利便性の向上はもちろん、同様のスキームが私鉄各社をはじめ他にも広がって行くことのさきがけとも言え、大いに歓迎すべきだろう。

特に国際宅配便にターゲットを絞る今回の施策は、EC市場の拡大と共に近年大きな社会問題にも発展している「宅配便の再配達」の抑制に寄与するだけでなく、海外旅行や訪日外国人観光客の利便性向上にも貢献するだろう。今後のさらなる対象駅の拡大についても期待がかかるところだ。

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