これで置きっぱなしでも安心!「置き配保険」で物流業界に革命を
Yper(イーパー)株式会社(本社:東京都杉並区/代表:内山智晴)が東京海上日動火災保険株式会社(本社:東京都千代田区/取締役社長:北沢利文)と業界初の「置き配バッグ」対応の盗難保険を共同開発した。
置き配バッグ「OKIPPA」は7月から1か月間、東京都23区内で実証実験をおこなう。
Yper株式会社は、物流系ITベンチャー企業。物流分野を加速させるべく、アプリなどのシステム開発を精力的におこなっている。
OKIPPAとは
OKIPPA(オキッパ)はYperが開発した「置きっぱなしバッグ」に配達するというシステム。おしゃれなバッグに専用ロックと内鍵を内包し、家の前に置いておけばその中に配達できる。ポストに入りきらない荷物を受け取りたい、でも宅配BOXの設置がない…という家庭にぴったりのシステムだ。
販売元のECサイトと宅配業者をアプリで連携し、配達状況の確認はもちろん、再配達の依頼もアプリを通じておこなうことができる。
2018年4月からの先行販売予約が2000個を超えていることからも、その必要性の高さがうかがえる。7月にモニター100世帯を対象とした実証実験がおこなわれ、8月に結果を発表、8月下旬には実物を納品する見込みである。
置き配保険とは
鍵がついているとはいえ、配達された荷物が盗難に遭う可能性はゼロではない。YperによるOKIPPAの先行販売予約はクラウドファンディングでおこなわれたが、購入者1600名を対象におこなったアンケートでは、約半数がバッグに盗難保険をかけることを希望。
その結果を鑑み、Yperは東京海上日動と専用保険の共同開発に踏み切った。それが置き配保険である。
置き配保険は、荷物がバッグに配達されてから一定期間(24時間の予定)を保険の対象とし、各配達会社が輸送中の宅配物にかける運送保険と切り離すことが可能。これによってOKIPPAを使ったユーザーの配達料の負担を軽くする仕組みをつくり、かつ安心感をあたえ、より多くのユーザーにOKIPPAを体験できるようにした。
配達環境の不安がなくなる!
通販利用者と配達業者、両者の頭を悩ませてきた「再配達問題」。再配達の依頼が多いことが配送業者をこまらせているというニュースは一時話題になった。
しかしながら、ユーザー側としても宅配BOXの設置がないなど、再配達を頼まざるを得ない状況もある。宅配BOXも多く販売されるようになったが、そもそも置く場所がないという問題もある。その点OKIPPAは、使わないときは折りたためるのでとても便利なシステム。それも配達状況をアプリで管理でき、なおかつ今回のように保険もつくとなれば、ユーザーは安心して使うことができるだろう。
再配達の不便さ、荷物の盗難被害の心配がなくなれば、通販を利用するユーザーは増える。
OKIPPAの成功は、EC業界をますます加速させていくに違いない。