インスタ上で、どのくらいのユーザーが買い物をしている?【マージェリック調べ】
Instagramの『ショッピング機能(ShopNow)』の運用サポートを行う株式会社マージェリック(東京都千代田区、代表取締役CEO:嶋泰宣、以下「マージェリック」)は、「Instagramのショッピング機能(ShopNow)」に関するユーザーの認知度と使用状況の実態を探るべく、10代~35歳の女性を対象にアンケート調査を実施した。
各種の報道がなされているように、Instagramの『ショッピング機能(ShopNow)』は、タイムラインに掲載された写真から、服などの商品を購入できる新機能として今年6月より導入されている。マージェリック社がその新機能に関する調査を行った。以下、その内容を見ていく。
<調査概要>
・調査対象:10代〜35歳女性
・調査期間:2018年6月28日~7月3日
・調査方法:インターネットリサーチ
・有効回答数:441名
Instagramを見て商品を買ったことがある?
「Instagramで見つけた商品を購入したことがありますか」を尋ねたところ、「ある」と回答した人が45.8%、また、その内70.7%の人が「Instagramの投稿を見て、衝動買いしたことがありますか」の問いに「ある」と回答した。
また、「Instagramの投稿を見て購入したことがある、もしくは購入したいもの」の上位は「洋服」、「アクセサリー」、「化粧品」、「靴」、「バッグ」などのファッションアイテムが中心となっている一方、「食品」や「飲料」など「インスタ映え」しやすい商材も購入対象になりやすいことが伺えたとしている。
Instagramの『ショッピング機能』を知っている?
「インスタグラムの『ショッピング機能(ShopNow)』を知っていますか」を尋ねたところ、44.5%の人が「知っている」と回答した。
『ショッピング機能』を使ってみたい?
「Instagramの『ショッピング機能(ShopNow)』を使ってみたいか」を尋ねたところ、「すでに使ったことがある」と回答した人が16.9%、「使ったことがないが今後使ってみたい」と回答した人が47.5%だった。同社では、この結果から、Instagramユーザーが「ショッピング機能(ShopNow)」に対して、好意的であることがわかったとしている。
SNSが購入の起点になる?
「最近のお買い物スタイルについてご自由にお答えください」という問いに対しては、「ネットショッピングを利用することが増えた/多い」という意見が多く、「フリマアプリを利用している」という回答も多くあった。また、「SNSをチェックしてから実店舗やECサイトで購入する」ユーザーも増えており、「SNSで有名人を参考にしたり、ハッシュタグを確認して購入するものを決めている」という声もあることから、SNSが購入の起点になってきている現状が明らかとなったとしている。
フリマアプリの浸透を表す回答も多数
「普段の買い物で工夫していることを自由にお答えください」という問いに関しては、「複数のサイトで値段を比較してから買う」や「本当に必要なものか慎重に考えてから買う」という慎重さを示す意見も多くあったそうだ。また、「欲しいものがあったら、まずフリマアプリで検索して買う」という意見や、「フリマアプリで売ることを前提として購入し、きれいに使用する」という、フリマアプリの普及が裏付けられる回答があったとしている。
マーケティングでもさらに存在感を示すインスタ
調査の結果にもあるように、半数近くのユーザーがInstagramを見て商品を買った経験があり、その内、7割がInstagramの投稿を見て「衝動買い」をしたことがあるという実態が明らかとなった。
ビジュアルが前面に出るInstagramの投稿は、ユーザー側の購買行動をとってみても、その訴求力にアドバンテージがある事を実証したとも言えるだろう。また、新機能『ショッピング機能(ShopNow)』の実装から間もないにもかかわらず、Instagram利用者の約半数が新機能を認知していることから、ユーザーにおける注目度や期待度の高さも見て取れる。
さらに、SNSチェック後に実店舗やECサイトで購入するユーザーが増加するなど「SNSが購入の起点」となる形での買い物トレンドが構築・強化されつつあることがうかがえる。これまでもTwitterやFacebookなどSNSを間口とするマーケティングや購買への誘導を行う施策やソリューションは多くあったが、インスタは、その特徴を生かして、さらに市場の中で存在感を発揮しているとも分析できる。EC事業を展開する上でも、特に若い女性に人気の高いインスタは、新たなかつ有力なマーケティング・フィールドと言えそうだ。