株式会社EC-GAINが約3000万円を調達。ファンのつながりで売上を伸ばす「temite」とは

ECのミカタ編集部

株式会社EC-GAIN(本社:沖縄県沖縄市/代表:村田薫)は、シードラウンドで約3000万円の資金調達を実施する。資金調達のきっかけとなったソーシャルECプラットフォーム、「temite」とは。

株式会社EC-GAINは、拠点を沖縄にかまえ、沖縄のEC産業を1000億円にするという大きな目的のもと設立された。その主力サービスである「temite(テミテ)」に注目だ。

temiteの仕組み

製品やサービスの質が良いのはあたりまえ、繋がりを求めるSNSが普及した今、多くの人が購入を決めるきっかけとなるのが、近しい知人の「おすすめ」である。temiteはそうした販路の広げ方、いわゆるアンバサダーマーケティングをやりやすくするサービスだ。

SNSや個人メディアを活用して、自社の商品やサービスをアンバサダー、つまりはその商品やサービスのファンに拡散してもらう。誰でもそのアンバサダーを募ることのできるプラットフォームである。

アンバサダーの提案によって実際に商品やサービスが購入されれば、商品やサービスを提供している企業側はもちろん、提案したアンバサダーにも成功報酬が入る仕組みだ。

どんな利点があるのか?

temiteの最大の利点は、事業者側の集客活動の手間が省けるという点である。

集客をおこなうのはアンバサダー、それもある程度の拡散力を持つ人であれば、事業者側のアプローチだけでは届かなかったところにまで販路を広げることができる。

これまで大手のショッピングモールやwebマーケティングに参入できなかった企業も、簡単に集客がおこなえるのである。それも月額利用料は無料。そのぶんを、集客をおこなってくれるアンバサダーに成功報酬として支払うだけでいい。

ファンの力を借りよう!

現代の若者の購買意思決定には、アンバサダー、つまりファンの影響力が大きいといわれている。

特にEC業界では、商品やサービスの利点を淡々と述べられるより、実際に使ってみたという声や、リピーターの数、その理由のほうが断然説得力があり、購買につながる。それが自分の友人・知人であるなら、なおさら信憑性が高くなる。

SNSの普及に伴い口コミの影響力は非常に大きい。口コミマーケティングという言葉も普遍的なものになりつつある。今回の資金調達には時代の流れも大いに感じる。今後どのような施作を展開していくか注目できるのではないだろうか。

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