スタバ、アリババとの業務提携を発表 ネットでスタバを注文できるように
Starbucks Coffee Company(以下「スターバックス」)とAlibaba Group(以下「アリババ」)は、8月2日に『ニューリテール』戦略のパートナーシップ締結を発表した。
今回の提携によって、スターバックスは中国でのオンラインデリバリーを可能とする。
初のブランドデリバリーキッチン「Starbucks Delivery Kitchens」
今回の提携により、スターバックスは盒馬鮮生(Hema:フーマ)の中に、初のブランドデリバリーキッチン「Starbucks Delivery Kitchens」を立ち上げる。
盒馬鮮生(Hema:フーマ)はアリババの運営する無人レジスーパー。オンラインでもオフラインでも注文ができ、オンライン注文、つまりネットからの注文があると、実店舗でスタッフがその場で商品を配送手配し、30分で配達するという。
早くて2018年9月には上海と杭州の一部のHEMAにて「Starbucks Delivery Kitchens」を展開を予定している。
さらにはドローン配送でも有名なウーラマ(Ele.me)との提携により、2018年9月より北京と上海の重点商圏の約150店舗でデリバリーサービスを開始する。目標としては、2018年年末までには30の主要都市2,000店舗でのサービス展開を構想している。
『ニューリテール戦略』とは
アリババの提唱する『ニューリテール戦略』とは、アリババ傘下の重要なビジネスにおいて、多面的な展開を強くしていくことである。
アリババ傘下のビジネスというのは、ドローンでの食品配達を可能としたウーラマ(Ele.me)、無人レジスーパーで話題の盒馬鮮生(Hema:フーマ)、ライブコマースで話題のタオパオなど、オンラインのネットワークをもつビジネス。
これらのオンラインならでは配送サービスはもとより、その強大なネットワークを販路としていく。
アリババのプラットフォームを活用
アリババは、スターバックスのニューリテール店舗と既存のスターバックス倶楽部の会員システムを共通化し、全チャンネル共通のシステムハブを立ち上げる。
これによって、スターバックスの会員はもちろん、上記のようなアリババ傘下のビジネスサービスに登録しているユーザーは、そのプラットフォームを通じてスターバックスをオンライン注文できる。ゆくゆくは、アプリから手軽に注文できるようになっていく。
オンラインとオフラインの融合
盒馬鮮生(Hema:フーマ)にみられるように、アリババではすでにオンラインでもオフラインでも利用できる実店舗が複数あることがよくわかる。
中国では食品配達のEC化は加速しており、スターバックスもそのネットワークの広さと配達のスピードに注目しているようだ。今後も中国のECネットワークの広がりからは目が離せない。