日本郵便が7つの国へスピーディーに生鮮品を送る『クールEMS』の料金を改定

日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 横山 邦男/以下「日本郵便」)は、EMSによる小口の保冷配送サービスである「クールEMS」について、2018年8月27日(月)から、既存の料金引き下げの改定を行うとともに、タイ宛ての取扱いを開始することを公表した。

引受から配達まで72~80時間程度で配送

クールEMSは、引受から配達まで72~80時間程度、冷蔵(0~10℃)及び冷凍(-15℃以下)の一定温度により、現在 7つの国と地域(台湾、香港、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インド及びフランス宛て)に EMSで小口保冷配送するサービスだ。個人・法人を問わず事前に申し込みをすれば利用できる。

上記に加え、今回新たにタイ宛配送に対応。

国際間の小口保冷配送を安価かつスピーディーに利用でき、個人の方の贈り物・お土産物の配送手段、日常生鮮品の入手、海外通販事業者の保冷商品の配送手段として、またこれまで旅客手荷物や携行品(ハンドキャリー品)扱いで高額な費用をかけて日本製品(食料品、サンプル等)を運んでいた事業者の配送手段として支持されている。

料金改定概要

日本郵便が公表した今回の料金改定の概要は次の通りだ。

◆1.料金の改定

昨今の軽量、少量の個人向けギフト、越境ECによる食品購入などの新たなニーズに応えるため、既存の小ボックス料金の引き下げを行う。冷蔵タイプは、2kg までの安価なフラット料金とし、冷蔵・冷凍ともに少量でも利用が可能な手頃な料金とした。

◆2.タイ宛クール EMS の取扱開始

在留邦人が7万人を超えたタイへの日本食品輸出ニーズの増大にお応えするため、タイ宛てクール EMS の取扱いを開始する。なお、タイ宛てクールEMSは、宛先住所への配達を行わず、バンコク市内タイポストのバンコクEMSセンター(Bangkok EMS Center)から受取人へ電話連絡を行い、同センターで受け取る方式をとる。

◆3. 開始日

2018年8月27日(月)

改訂後料金

改定後の新たなクールEMS料金は次の通りだ(表は同社資料より)。

今後も取り扱いエリアを拡大予定

クールEMSは、独自の専用保冷ボックスと物流システムで、引き受けから配送先まで外気に触れることなく低温のまま小口配送で届けられる。また数量や荷物の大きさに合わせて選べる「大・中・小」の3サイズに対応し、小口配送・低コストで海外ビジネスに活用可能だ。

生鮮品や保冷品を扱うEC事業者にとって、また対応するエリアへのビジネスを展開する場合、有力かつ心強い配送サービスとして選択肢に入ることだろう。さらに日本郵便は、今後もユーザーの要望に対応しつつ、取扱国(地域)の拡大を図りつつ、日本の海外向け生鮮品の輸送を支援していくとしている。

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