【2018年上半期まとめ】物流業界ニュースまとめてみた〜値上げ以外のビックニュース覚えてますか?〜

西村 勇哉

ネットショップは相次ぐ配送会社の値上げにより様々な対応が求められている。どうしても値上げばかりに目が行きがちかもしれないが、物流業界が様々なサービスを提供開始しているのをご存知だろうか。2018年7月までのニュースを一部まとめてみたので復習を兼ねてチェックしておいてほしい。

2018年 7月までの物流ニュース!

2018年 7月までの物流ニュース!

3月

■宅急便をさらに利用しやすいサービスへ


ヤマト運輸とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の連携により、ヤマト運輸のサービスでTポイントの利用が可能となった。

自宅以外での受け取りでもポイントが付与される場合があり、オムニチャネルを促進する取り組みの1つとなった。

・ヤマト運輸とCCCが相互連携開始へ。宅急便にTポイントが利用可能に
https://ecnomikata.com/ecnews/17410/
・ヤマト運輸、Tポイントサービスの内容を決定。自宅以外の受け取りは増加するか
https://ecnomikata.com/ecnews/18215/

4月

■FBAがより便利に、より販促に集中してもらうための施作


AmazonのFBAで扱う商品の梱包をAmazonが代行するサービスが4月に発表された(サービス開始は5月)。中古品など、自ら梱包を行なっていた事業者もいるなかで、よりFBAを利用しやすくするためのサービスとなった。本当の意味でのフルフィルメントサービスになりつつあると言える。

・Amazonが「FBA梱包準備サービス」を発表。FBA利用の活性化に繋がるか
https://ecnomikata.com/ecnews/18684/


6月

■ヤマトグループの強みを存分に活かした連携システムとは


ヤマト運輸とヤマトフィナンシャルがクロネコメンバーズの会員情報連携を行うことで、新しい決済サービス「クロネコペイ」の提供を開始した。個人情報の連携が必要なくなり、スムーズにECを利用できるサービスとなっている。ネットショップの利用の際に、クレジットカードの情報を提供したがらない顧客にも有効なサービスだ。

・ヤマトのクロネコメンバーズIDがあれば買い物と決済が可能になる『クロネコペイ』が提供開始へ
https://ecnomikata.com/ecnews/19176/

■誰でも簡単に使える宅配ボックス「スマポ」誕生!

EC業界全体の課題である再配達問題に対して、株式会社ナスタからお手軽な宅配ボックスが発売された。既存の戸建て住宅でも使用できる宅配ボックスとなっており、利便性が高く料金も非常に手軽となっている。

・ナスタ開発!宅配クライシス解決の糸口に受取りニーズを形にした宅配ボックス「スマポ」
https://ecnomikata.com/original_news/19233/

7月

■楽天だからこそ可能な、新しい物流とは


楽天EXPOで三木谷氏は物流業界の現状を改善すべく、新たなサービスの発表を行なった。従来の配送方法に捉われないシステムを構築することで時代の変化に対応していく。「新しいBtoC物流のあり方」は日本の物流業界に何をもたらすのだろうか。

・【速報】楽天EXPOで物流に本腰と三木谷氏語る/独自物流を確立しAIと技術でリアルタイム感覚の配送
https://ecnomikata.com/ecnews/19456/


■海外ターゲットを逃さない。FBA海外配送再開!

AmazonのFBAが一時停止していた、海外配送を再開したニュースだ。海外はECマーケットとして魅力的な市場となっているが、様々な手続きが必要となる。しかしFBA海外配送を利用すれば通関手続きが必要なくなるなど事業者の手間を大幅に削減することが可能となり、商品の仕入れやPRにより力を入れることができる。

・Amazon FBA海外配送が復活!FBAを使った100以上の国と地域への海外向け販売が可能に
https://ecnomikata.com/ecnews/19575/

2018年下半期に向けての対策を

ECの成長に伴い、物流業界が圧迫してしまうのは避けられない。特に配送大手3社は深刻な人手不足となっている。宅配ボックスや、AIを活用した物流サービスは業界全体の人手不足に対しても非常に有効な施策と言えるため今後の動向が気になるところだろう。

また、今回まとめた以外にも物流に対するサービスは多く、様々な事業者を支援できる会社は多い。いかに情報収集を行い、1歩を踏み出せるかが今後の企業を左右するだろう。

今後も配送料金値上げの傾向は続くと思われる。2018年下半期に差し掛かっている今、早めの対応が自社ショップ運営の助けになってくるのではないだろうか。

ECノウハウ


記者プロフィール

西村 勇哉

メディア運営事業部 編集チーム所属
見た目はヒョロイのに7歳から空手を習っています。
他にも水泳、サッカー、野球、弓道の経験有り。
たまにメルマガに登場しますが乃木坂46の話しかしません。
連絡先→nishimura@ecnomikata.co.jp

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