ドンキで高級チェアに座れる!オフィス家具のサブスク『Kaggレンタル』がドンキの多目的フリースペース「ユックス」で提供開始
47インキュベーション株式会社は、株式会社ドンキホーテホールディングスが運営するフリースペース事業「ユックス」に、新品オフィス家具の月額レンタルサービス『Kaggレンタル』を通してオフィスチェアの提供を開始したことを公表した。
買い物体験の向上と宅配問題への対応を目指す『ユックス』
「ユックス」とは、ドンキホーテホールディングスが展開するフリースペース事業だ。既存店舗を活用し、宅配ロッカーとフリースペースを提供している。ドン・キホーテでは店舗運営と商品施策に基づく独自のスペース活用を企図し、「必要な物を、必要な時に買う」だけではなく、来店客が買い物自体を楽しめるようにする、「時間消費型店舗」ビジネスモデル構築の一環となっている。
「ユックス」は、買い物の時間消費に加え、宅配ロッカーを兼ね備えた「シンプル」なフリースペースの提供を通して新たなスペースを創造することにより、ECのラストワンマイルを支える宅配業界のひっ迫など、社会問題への対応と来店客の有効な時間消費をサポートすることを目指す。なお、この試みは、すでに2018年7月9日から「MEGAドン・キホーテ ラパーク成東店(千葉県山武市)」で試験運用を開始しているところだ。
新品オフィス家具の月額サービス『Kaggレンタル』
一方の「Kagg.jp」は、47インキュベーション株式会社が運営する、50万点以上の商品数を誇るオフィス家具通販サイトで、“好きな家具と働く”をコンセプトに、オフィス家具特化のプラットフォームとして、サービスを拡充している。日本全国への送料が無料で、組立設置費込みのシンプルな価格設定も特徴となっており、法人・個人を問わず、47都道府県のさまざまな顧客から支持を集めている。
今回、提供が開始された『Kaggレンタル』は、2018年8月23日から開始された、新品オフィス家具の月額レンタルサービスだ。「Kagg.jp」で販売中の新品チェアを、1脚あたり月額990円(税抜)からレンタルすることができる。対象商品は10万点以上にもなり、送料無料で組立設置費込みの設定だ。
現在の対応エリアは東京23区内で、順次拡大予定。法人のユーザーも、個人のユーザーも利用することが可能となっている。
利用者の快適なデスクワークを支援
「ユックス」では、フリースペース内で「パーソナルデスク」が提供されている。47インキュベーション社によれば、「ユックス」は“第二の家”のような場所を目指して運営されており、書斎にあたるパーソナルデスクにおいても、自宅、あるいはそれ以上の快適さが求められると指摘する。
国内最大規模の商品数を誇る「Kagg.jp」が、そのオフィスチェアを通して、「ユックス」利用者の快適なデスクワークを支援すべく、今回の商品提供が決まったそうだ。大手家具メーカーとの連携により、計4種のオフィスチェアが9月19日より「ユックス」に設置されている。その上で、利用者の反応へ柔軟に対応するため、チェアの追加・返却が可能な『Kaggレンタル』が試験導入された。なお、チェア一覧はリリース時点のもので、予告なく変更となる場合がある。
商品価値を実際に体験してもらえる場を広げていく
47インキュベーション社は今後も、フリースペースやコワーキングスペースなどを中心に、ユーザーに商品価値を実際に体験してもらえる場をさらに広げていくとしている。
家具のサブスクリプション(定額でのレンタル)は、EC市場の拡大に合わせてサービスの提供とユーザーの利用が進んでいる。直近でKAMARQ HOLDINGS PTE. LTD. の日本法人であるカマルクジャパン株式会社が、『subsclife』ブランドで、複数の家具メーカーと提携して日本での本格的な展開を開始したのは記憶に新しい。今回の47インキュベーション社の施策もまさにこうした、日本市場における家具のサブスクリプションが浸透しつつあることの現れとも言えるだろう。
こうした家具のサブスクがドン・キホーテのフリーペース、「ユックス」で展開されることは意義深い。「ユックス」には宅配ロッカーが設置されており、同スペースがいわゆる「宅配クライシス」に対応した受け取りの場となっており、今後、ECとの関係を含んで、どういったシナジーが生まれていくかといった視点からも大いに注目されるニュースと言えそうだ。