LINEでフードのテイクアウトが可能に!『LINEテイクアウト』を2019年春に開始へ

ECのミカタ編集部

公式サイトより

LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛)は、LINEを通じてあらゆる飲食店での注文が可能な世界を実現する「LINEオーダー」構想を立ち上げ、2017年7月からスタートしたフードデリバリーサービス「LINEデリマ」に続き、新たにフードテイクアウトサービス「LINEテイクアウト」を来年春に開始する決定をしたことを公表した。

LINEはテイクアウト訴求にも有効

2017年7月から展開を開始したフードデリバリーサービス「LINEデリマ」は、全国14,000店舗のフードメニューをLINEで手軽に検索・注文する事ができ、ユーザーと店舗との「新しい出会い」を創出し、LINEならではのシームレスな購買体験を提供している。

現在、会員数は650万人にもなり、取扱高も昨年対比344%増で、成長を続けているそうで、特に20代の女性ユーザーを中心に幅広い年齢層が利用している( 2018年6月末時点)。

LINEでは、今年の6月に、大手ファーストフード店で、LINEデリマの公式アカウントを利用してテイクアウトクーポンの訴求を行った所、通常のLINEデリマで使用できるクーポン訴求に比べ、コンバージョン率が上昇し、LINEがテイクアウト訴求にも非常に有効である事がわかったとしている。

あらゆる飲食店への注文可能な世界を目指す「LINEオーダー」構想

あらゆる飲食店への注文可能な世界を目指す「LINEオーダー」構想資料画像

同社は、農林水産省及び環境省「平成26年度推計」を引用し、昨今の飲食・食品業界を取り巻く環境は、配送費の高騰や配送人員の減少、さらに年間で食品廃棄物が約621万トンに及ぶと言われる食品ロス問題など、様々な課題を抱えている点を指摘している。

そのような課題を解決していくために、LINEでは、デリバリーやテイクアウトサービスを足がかりに、LINEを通じて、あらゆる飲食店への注文が可能となる世界を目指す「LINEオーダー」構想を展開するとともに、月間7,600万人が利用しているユーザー基盤と、ユーザーごとに適した情報提供ができるLINEの特徴を活かしたテイクアウトサービス「LINEテイクアウト」を2019年春よりスタートすることにしたのだ。

LINE上で注文から決済まで完結

LINE上で注文から決済まで完結LINEテイクアウト UIスキーム(同社資料より)

「LINEテイクアウト」は、ユーザーが現在いる位置に応じて、近隣のレストランを検索・事前注文ができる他、スマホのおサイフサービス「LINE Pay」やクレジットカード決済を利用して、LINE上で注文から決済まで完結することができる。

さらに限定のタイムセール情報など、「お得」な割引情報を受け取る事ができるだけでなく、「LINEテイクアウト」で注文するごとに「LINEポイント」を受け取ることができ、貯まったポイントは1ポイントを1円として「LINE Pay」で使用できるため、より「お得」にテイクアウトサービスを楽しむことが可能だ。

「LINEテイクアウト」に登録しているレストランや惣菜店は、想定外のできごとや急な予約のキャンセルなどによって余剰商品が発生した場合でも、「LINEテイクアウト」のタイムライン上でタイムリーにディスカウント情報を告知する事ができ、食品ロスの軽減へもつなげる事もできる。

構想実現に向けて歩みを止めないLINE

「LINEテイクアウト」について、2019年の春に展開を開始予定とし、2020年内中に掲載店舗30,000店を目指す方針だ。

同社も述べている通り、LINEは、国内の月間アクティブユーザーが約7,600万人に上るなど、もはや一アプリの枠を超えて、広くコミュニケーション手段として一般に浸透している。

LINEではそのプラットフォームを活用し、あらゆる飲食店への注文可能な世界を目指す「LINEオーダー」構想を進めているが、今回はその構想の実現に向けた本格的な一歩をまた踏み出したことを意味する。

一人一人が手に持つパーソナルなデバイスであるスマホ上で多くのユーザーが使うコミュニケーションツールは、その特性を生かしてさらにECの可能性を広げ、同社の価値を高めることになるだろう。

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