楽天も参加!国交省が山間部でのドローン配送実現に向けた実証実験を開始

ECのミカタ編集部

国交省資料より(以下、同様)。

国土交通省は、ドローンによる荷物配送モデルの早期実用化に向け、送電設備上空を空の道として利用した「ドローンハイウェイ」を活用したドローン配送の検証実験を1月15日から31日まで埼玉県秩父市で実施することを公表した。

全国5ヶ所で実証実験を実施

今回の実証実験実施の背景について国土交通省では、次のように述べている。山間部等の過疎地域等において積載率の低い非効率な配送が行われているといった物流の課題解決に向け、ドローン物流のCO2排出量削減効果及び費用対効果等を検討するため、全国5ヶ所(福島県南相馬市、埼玉県秩父市、長野県白馬村、岡山県和気町、福岡県福岡市)で検証実験を順次実施している。

実証実験の概要

実証実験の概要

今回、埼玉県秩父市において以下のとおり検証実験が実施される。

[日時]
平成31年1月15日(火)~31日(木)

[場所]
埼玉県秩父市
(浦山ダム~ネイチャーランド浦山)

[実施主体]
秩父市ドローン配送協議会(代表事業者:楽天(株))

また、全国5か所で実施されている実証実験の概要は次の通りだ。

ドローン活用は山間部が本命?

なお今回の実証事業は、「平成30年度CO2排出量削減に資する過疎地域等における無人航空機を使用した配送実用化推進調査」(環境省連携事業)として実施されるものだ。

特に今回、埼玉県秩父市で実施される実証実験の実施主体である秩父市ドローン配送協議会の代表事業者には楽天が名を連ねており、同社としても将来的なEC市場での本格的なドローンを活用した配送実現の面でも一定の意義を持つものと見られる。

これまで特に大都市部上空でのドローン活用は、安全性の面などから極めて限定的な範囲に留まってきただけに、山間部など非大都市部でのドローン活用がはたして本命となり得るのか、今後のECの物流の在り方を考える上でも注目に値する実験と言えそうだ。

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