ロジレス、5千万円の資金調達実施。物流アウトソーシングの活性化に

ECのミカタ編集部

株式会社ロジレス(本社:東京都豊島区/代表:西川真央)は、500 Startups Japan(本社:東京都千代田区/代表:James Riney(ジェームズ・ライニー))より5千万円のシード資金あの調達を実施した。今後、調達した資金を使い、製品の機能強化や提携物流倉庫の拡大を進める方針だ。

バックヤード業務に課題アリ

日本の物販分野において、ECの市場希望は8兆6008億円と、伸び率7.5%で成長しており、今後もEC市場の拡大は予想される。

一方でEC事業者の経営課題の一つとして、バックヤード業務の課題は、まだまだ効率化の余地が多く残されている。

具体的には受注処理、在庫管理、ピッキング、梱包、発送などの煩雑な作業、複数のネットショップの受注・出荷管理、配送料の高騰による利益率の減少などがあげられる。

これらを解決する多くのシステムが存在してはいるものの、活用しきれていない事業者も多く、課題となっている。

すべての業務を1つのシステムで管理し、業務を効率的にアウトソース

すべての業務を1つのシステムで管理し、業務を効率的にアウトソース

上記のような課題を解決するために、ロジレスはEC事業者向けトータル支援サービスを開発している。

それがトータル支援SaaS「ロジレス」だ。

受注管理、在庫管理、出荷作業などの一連の業務を1つのシステムで管理することができる。

受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)の両方の機能を一体型として開発・提供することで、EC事業者はすべてのバックヤード業務をロジレス1つに集約することが可能、不要なデータ連携や手間のかかる作業を省き、EC事業者が事業成長に集中できる環境づくりに貢献する。

実際にロジレスを利用することで、自動出荷率70%を達成して業務量を大幅に削減した企業や、配送量を6%低く、事実上年間200~300万円のコスト削減を実現した企業など、活用事例も多く報告されている。

資金調達で物流倉庫の課題にメスを入れる

今回の資金調達によって、既存の製品の強化はもちろんのこと、物流倉庫の課題も進める方針だ。

物流アウトソーシングの受け皿として、ロジレスを倉庫管理システム(WMS)として利用できる物流倉庫の拡大に努める。

業務のアウトソーシングが一般的に

AIの台頭にもみられるように、単純作業のアウトソーシングは今や一般的になってきている。

アウトソーシングが活発になればますます物流の流れは速くなり、保管する倉庫も必要になる。

今回のロジレスの資金調達は、そこまで見据えたうえでの決断だ。

ロジレスのような物流業務アウトソーシングの活性化が、今後の物流業界にどのような変化をおよぼすのか、期待したい。

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