迫りくるネット詐欺の魔の手 PayPalをかたるフィッシング詐欺サイトを『TM/Internet SagiWallTM』で検知・確認

ECのミカタ編集部

BBソフトサービス株式会社によれば、2019年2月28日にフィッシング対策協議会より「PayPal」をかたるフィッシング詐欺サイトについて、注意喚起のための緊急情報が公開された。また当該詐欺行為について同社の2019年3月1日、「詐欺ウォールTM/Internet SagiWallTM」で検知・確認したとしている。

ID・パスワードを転売されるおそれ

このフィッシング詐欺は、社名もしくはブランド名を詐称した偽のメールを大量に配信し、受信者に偽のサービスサイトへアクセスさせるものだ。そして表示された偽のログイン画面に、IDやパスワードを入力させ、認証情報を搾取するネット詐欺の手口となっている。

搾取された認証情報、個人情報はフィッシング詐欺を仕掛けた犯罪グループを経由して、ブラックマーケットで転売され、サイバー犯罪に活用される恐れがある。

「詐欺ウォールTM/Internet SagiWallTM」で検知

「詐欺ウォールTM/Internet SagiWallTM」で検知

前述した通りBBソフトサービスでは、該当のフィッシング詐欺サイトを自社でも確認し、自社製品「詐欺ウォールTM/Internet SagiWallTM」で検知、警告ができることを確認した。

「詐欺ウォールTM/Internet SagiWallTM」は、認証情報やクレジットカード番号などの認証情報を間違って入力することを防ぐセキュリティーソフトだ。ユーザーがウェブブラウザーで悪意のあるサイトへアクセスした際に、コンテンツをリアルタイムで検査・警告する機能を有する。

詐欺サイトを高い精度で検出

同社では、「詐欺ウォールTM/Internet SagiWallTM」を導入することでウイルス対策ソフトでは検知が難しい詐欺サイトも高い精度で検出し、併用することでユーザーの安全を高めることができるとしている。なお同ツールは、iOS・Windows(R)・AndroidTM版で提供がされている。

こうした偽装メールを用いて偽サイトへ誘導し、善意のユーザーのID・パスワードなどを詐取する手口は近年特に目立っている。有名なメーカーやブランドなどを騙って送付される詐欺メールは、注意を払っていても不意にその魔の手が迫る巧妙なものだ。EC利用をする際も偽サイトへの誘導は充分にあり得、同ツールなどを導入することも詐欺に騙されないための予防策のひとつとなるだろう。


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