東京はオムニチャネルの面で出遅れ アジア主要都市のEC利用動向を調査

ECのミカタ編集部

トランスコスモス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼COO:奥田昌孝)は、昨年に引き続き、アジアにおけるオンラインショッピングの利用実態と越境ECへの関心を探ることを目的として「アジア10都市オンラインショッピング利用調査 2019」を実施した。

この調査は、東京を含むアジア10都市におけるオンラインショッピング利用者3200人を対象とし、都市の特徴やアジアに共通する傾向を明らかにしている。

調査概要

今回の調査では、実店舗で商品を確認して後からその商品をオンラインで購入する「ショールーミング」と、オンラインショップで商品を確認してその商品が置いてある実店舗で購入する「ウェブルーミング」の実情が探られている。

[調査手法]
グローバルパネルを利用したオンライン調査、現地語によるアンケート調査

[調査地域]
日本(東京)、中国(上海)、台湾(台北)、インドネシア(ジャカルタ)、シンガポール(シンガポール)、タイ(バンコク)、マレーシア(クアラルンプール)、ベトナム(ハノイ)、フィリピン(マニラ)、インド(ムンバイ)の10の国と地域、計10都市

[調査対象者]
10歳から49歳の男女、直近1年以内のオンラインショッピング利用(購入)経験者

[回収サンプル]
320x10都市、計3,200サンプル

[調査実施期間]2018年12月~2019年1月

東京はオムニチャネルの面で出遅れ

1. ショールーミングの経験割合は東京が62%に対して、ほかのアジア都市はいずれも80%以上を占めた。ウェブルーミングの経験割合も東京の54%に対して、北京、台北は70%台、他の都市は80%以上となっている。

2. その結果、ショールーミングとウェブルーミングの両方を行っている利用者(オムニチャネルショッパー)の比率は東京が32%にとどまるのに対して、ほかのアジア9都市は70%~80%台(平均77%)と大きな差がみられた。

3. どの都市でも「ファッション(アパレル、鞄、アクセサリーなど)」「家電・パソコン」「化粧品・医薬品」などの商品ジャンルでショールーミングとウェブルーミングが行われる傾向は共通している。

4.ショールーミングは、実物を見て安心したい、より安いECサイトで買いたいという理由が多数をしめる一方、ウェブルーミングは、レビューでの評判確認、買物の手間軽減や探しやすさ、送料をかけたくないなど多様な理由があげられた。

越境ECではオムニチャネルが前提

調査に際し、トランスコスモス海外事業統括アナリストの萩原雅之氏は、次のようにコメントしている。

「前回調査では『写真や説明文と実物が違う』『配送時の破損や遅延が心配』などの回答がいずれの都市も東京を上回っていました。アジアの各都市でショールーミングやウェブルーミングが普及している背景には、こうしたECサイト側の情報不足や配送不安に加えて、インフルエンサーやレビューの強い影響力などがあると考えられます。アジアの中で東京はむしろ特殊であり、海外へのEC展開では、実店舗とオンラインを自在に行き来するオムニチャネルショッピング行動を前提にした施策が必要です」

調査結果、そしてコメントにもある通り、東京都としては人口1400万人、周辺をあわせると実に3千万人とも言われる巨大な都市圏だが、アジア各国と比べるとECの面での特殊性が際立つ形となった。特にオムニチャネルの面では、大きく出遅れている形で、今後、東京そして日本の消費動向がどう変化していくのかにも注目だ。

 


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