SV FRONTIER投資先のソーシャルECベンチャーMassGenieが取扱額成長率3,000%超を達成

ECのミカタ編集部

SV FRONTIERは投資先であるLA発のソーシャルECベンチャーMassGenieが取扱額成長率3,000%超、サイト訪問者数は9,064%増加を達成し、急成長を遂げていることを公表した。

ビッグデータを用いたソーシャルEC

MassGenieは、2018年7月に約3兆円のNASDAQ上場を果たした中国発のECサイトPinduoduo(ピンドゥオドゥオ)に似たビジネスモデルを展開している、米国LA発で急成長のソーシャルECを手がけるベンチャーだ。

例としてバイヤーは任天堂Switchを格安に買うためのグループ購入に参加し、セラーは利益が小さくても数のボリュームをみて低い価格を出す事で、Power Dealが成立する。

舞台裏では「ビッグデータ・機械学習・リアルタイムビッディング(RTB)などの技術」がフル活用されているという。Amazonなどの「価格>絶妙な価格レベル>大量注文」ならセラーが出してくれそうな価格を予測・提案し、バイヤーとセラーの参加・不参加を自動的に仕切って複数の取引を連続成立させている。

サイト訪問者数はプラス9064%

サイト訪問者数はプラス9064%

2018年Q1から2019年Q1で、取扱額は3,034%(2019年Q1 $3.3million 約3億7千万円)増加、サイト訪問者数は9,064%増加している。取扱商品は、電化製品やゲーム関連製品に加えて、ファッション・健康・美容・日用品に注力した結果、後者は全体の29%にまで割合が増えてきているそうだ。

顧客獲得コストは2018年29ドルから2019年20ドル以下となっており、今後も魅力強化による顧客流入に集中して、広告費不要のECサイトを目指していく方針だ。

エース級CTOと優秀なエンジニアで起業

エース級CTOと優秀なエンジニアで起業

このスキームを創った1人が在LA日系CEO Bruce Watanabe氏、もう1人がビットアイルを創業しエクイニクスに売却した寺田航平氏だ。この2人はSETA Internationalというベトナムでのオフショア開発会社を成功させた後に再びタッグを組んだ起業家だ。

SETAのエース級CTOと優秀なエンジニアたちで数年間R&Dを繰り返してから満を持してローンチしたのがMassGenieで、準備期間に時間とリソースをかけた分、急速に右肩上がりで初期成功を実証している。また現在、シリーズAラウンドを 日米で募集しているとのことだ。

同社も述べているようにMassGenieは中国で急成長しているソーシャルECであるPinduoduoと似たサービスだ。MassGenieの目覚ましい進撃をみるにつけ、同分野のこれからの可能性を感じずにはいられない。今後、日本でもこうしたソーシャルECの波が押し寄せるかどうかを含め、その動向には注目と言えそうだ。

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