日本の越境EC、2018年の総市場規模は2,765億円!今後の伸びは?
2018年度の「電子商取引に関連する市場調査」の結果が、経済産業省から発表された。越境EC市場についてピックアップしてみた。
日本の越境EC市場規模は2,765億円
日本・中国・米国の越境EC市場規模を調査したところ、日本の総市場規模は2,765億円、米国は13,921億円、中国は32,623億円と大きな差が開くこととなった。
オリンピックを間近に控えたインバウンド消費についても注目されているが、米国経由の市場規模は2,504億円、中国経由では261億円にとどまっている。
2020年、日本の越境EC市場規模は1.14倍に!
消費国としての日本の越境EC市場規模は、2020年には1.14倍になると算出された。なお、この算出にはオリンピックによる需要は不確定要素のため含まれていない。
対して中国は1.64倍、米国は1.69倍の規模になると予測されている。
越境EC事業者へのヒアリングによって作られたグラフを見ると、日本の越境EC消費国としての伸びは横ばいだが、中国・米国に対する販売国としての伸びは右肩上がりだ。
越境ECが活性化して、日本の製品やサービスが中国・米国経由で世界中に流通していっていることを、EC事業者も肌で感じているようだ。
2018年から2019年にかけて、日本の事業者が越境ECを活用しやすい環境も整ってきている。EC事業者がうまくツールを使いこなせば、日本の越境EC市場規模はさらに拡大していくだろう。