年間流通総額200億円超達成 『STAFF START』が新たな金字塔

ECのミカタ編集部

実店舗のショップスタッフを軸にオムニチャネル化を推進するアプリケーションサービス「STAFF START」を提供する株式会社バニッシュ・スタンダード(以下「バニッシュ・スタンダード」)は、2018年5月から2019年4月の1年間の「STAFF START」の流通総額200億円を達成したことを公表した。

商品写真をSNSに投稿し集客をはかる

「STAFF START」はショップスタッフが撮影したコーディネートに商品情報を紐づけ、ブランドの自社ECサイトやSNSに投稿することのできるサービスだ。

顧客は店頭に足を運ぶことなく、ショップスタッフのコーディネートから自分の好み・スタイルにあう商品を選択でき、スタッフは自身の勤務する店舗に関係なく、全国の顧客に対しコーディネート投稿を通じてオンライン上で接客を行うことができる。

またコーディネート投稿を経由して販売に至った場合は、投稿したスタッフの実績としてカウントされ、店頭での販売実績と合わせて評価することでスタッフのモチベーションアップや企業との関係性強化を実現することが可能だ。

「販売のスタイルにも影響を与えている」

「販売のスタイルにも影響を与えている」

「STAFF START」は2016年のリリースから約3年で年間流通総額200億円を達成した(2018年5月~2019年4月)。これは前年同時期の流通総額68億円に比べ約200%の伸びとのことだ。

また自社ECサイトの売上に占める「STAFF START」コンテンツ経由の平均売上シェアも43%にのぼり、顧客のECサイトで購買傾向が変化し始めていることを示しているとしている(約半年前の2017年10月~2018年9月期は39.5%)。

1スタッフあたりの平均月間投稿数は12投稿で、出勤日2日ごとに1回投稿していると概算でき、「STAFF START」の導入により販売のスタイルにも影響を与えていると考えられるからだ。

同社は、「STAFF START」活用による購買傾向・販売手法の変化は、今後もアパレル企業のオムニチャネル化を加速させていくだろうと自信を見せている。

食品やコスメなど幅広い業種での活用に期待

「STAFF START」は2016年にリリースされてからファッション業界を中心に店舗のコーディネート投稿を簡易化する業務用アプリケーションサービスを提供。

現在では「店舗販売スタッフのオンライン評価軸・バイヤー機能・商品レビュー投稿・まとめ投稿・店舗取寄(客注)サービス」など、店舗とECサイトのオムニチャネル化推進へとそのフィールドを大きく広げている。

同サービスは、リアル店舗での激しい競争とEC化が叫ばれているアパレル業界だけではなく、コスメ業界や食料品業界での活用についても各方面から期待をこめた眼差しが向けられている。

そうした中でバニッシュ・スタンダードは、ブランド価値や世界観を守り伝える店頭・スタッフと、効率的な販売が可能なECの共存を実現し、業界再建に貢献するサービスを目指して今後も改良を続けていく方針とのことだ。

 ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事