3日間でLINEトーク数10万回超 gooのAI搭載『轟雷ゼロ』が目指す感情を理解するチャットボット
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:若井 昌宏、以下「NTTレゾナント」)と、プラモデルやフィギュア制作を手がける株式会社壽屋(本社:東京都立川市、代表取締役社長:清水 一行、以下「壽屋」)は、共同プロジェクト「ファクトリーアドバンス・ゼロ」において、壽屋原作のアニメ「フレームアームズ・ガール」の世界観を再現するチャットボット「轟雷ゼロ(ゴウライゼロ)」の提供を開始している。
この「轟雷ゼロ」の提供開始から3日間で、ユーザーとのトーク数が10万回を突破したことを公表した。
すでに1500以上の応答パターンを学習
「ファクトリーアドバンス・ゼロ」は、本年6月に劇場公開の人気アニメ「フレームアームズ・ ガール」の世界観を再現するチャットボット「轟雷ゼロ」を、1,700人強の中から研究員として選ばれたユーザーとともに開発するプロジェクトだ。
AI対話エンジン「gooのAI」をベースとした「轟雷ゼロ」は、研究員とのチャットを通じて感情を理解していくもので、すでに研究員からは1500以上の応答パターンを学習しているという。
感情を理解するチャットボット
「ファクトリーアドバンス・ゼロ」では、「轟雷ゼロ」をLINEで一般ユーザー向けに公開中だ。「轟雷ゼロ」との会話を通じて、一般ユーザーは感情を理解していく過程を体験できる。
「轟雷ゼロ」の提供開始直後から、「轟雷ゼロ」との会話を楽しむ一般ユーザーのチャット画面がTwitterに投稿されるなど、話題になっている。特に、ユーザーの発話に対して新たな反応をするタイミングでのチャット画面が多く投稿されており、「轟雷ゼロ」が感情を理解する過程が反響を呼んでいる。
これらが話題となって、「轟雷ゼロ」の提供開始3日間でトーク数10万回を突破した。
より自然な会話を目指す
壽屋では今後について次のように述べている。
「一般ユーザーとチャットボットとの対話ログは研究員にフィードバックし、「轟雷ゼロ」の感情理解の方針決定に活用していきます。今後は、喜びや怒りなどの感情を理解する工程に入ります。さらにAI学習を組み合わせることで、より自然な会話ができる感情を持ったチャットボットを目指します」
AIを駆使したチャットボットがECをはじめとしたネット上の接客やカスタマーサポートの現場で広く使われだしているのは周知の通りだ。一方で、まだまだAIによる返答は、生身の人間のものに比べると至って機械的との印象はぬぐえない。
今回、ニュースとして発信された「轟雷ゼロ」は、より人間の感情にフォーカスした学習機能が組み合わされている点は特徴的だろう。またLINEというパーソナライズされたコミュニケーションツール上で、それが試せるのも今日的だ。
今後こうした消費者との開かれたやりとりを通して、一層、人間味のあるAIとチャットボットの開発に寄与することを期待したい。